内容説明
政敵との同盟をむすび、着々と地位を築くユリウス・カエサル。元老院が彼に与えた新しい使命は、属州総督としてアルプスの北、ガリアの地を平定することだった。勇敢な指導者に率いられたガリアの諸部族との戦いは容易ではなく、さしものカエサルも、五年を越える歳月を要した…。そして、数々の改革を成し遂げて、ローマを比類なき高みに導いたこの英雄にも劇的な最期の瞬間がやってくる。世界史を書き換えた男カエサルの五十余年の劇的生涯を描いた空前の歴史エンターテインメント。
著者等紹介
ガロ,マックス[ガロ,マックス][Gallo,Max]
1932年、南フランスのニースに生まれる。1980年代ミッテラン社会党政権で閣僚や政府報道官を歴任し、のち、ヨーロッパ議会の議員に転じた。1994年から公職を離れて執筆に専念し、ド・ゴールやナポレオンを素材にした作品で広範な読者を得て、国民的作家となった
小林修[コバヤシオサム]
1954年生まれ。武蔵大学大学院仏文専攻中退。仏文翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BIN
2
ガリア征伐中から死ぬところまで。戦争シーンが大半だが、戦略とか副団長クラスの動きが全く見えない点でローマ人物語より大きく劣る。対ポンペイウスも戦がいつのまにか終わっていたので、よくわからん。クレオパトラとの淫靡な生活は物語的には良い。ブルータスもマルクスじゃないデキムスの方(第2後継者的存在)もあんまり出てこない。カエサル好きな人は読んでも多少楽しめるとは思うが、それ以外の人はローマ人の物語だけ読んでれば十分。2012/11/04
姓名
1
ガリア戦から暗殺まで。戦争の描写が不十分で流れがわかりにくいのが残念。ガリア戦の動機があたかも「自身の実力を見せつけるため」のように描写されていてやや違和感を覚える。それに、カエサル本人が「三頭政治」という言葉を使っているのも違和感。あと、邦訳の限界かもしれないけど周囲の人々が「カエサル様」と敬称を付けるのも個人的には合わなかった。原文で読んだら違う印象なのかも。2022/06/21
ゆずこまめ
1
ローマの街と政治の描写、迫力があります。戦争を書くのはあまりうまくないようですが。カエサルの性格がいまいち陰気くさいのが残念。2012/01/19
simasimajima
0
「手に、取り、買った」そして読み終わった2014/05/27
una viola
0
上巻からの引き続き。 人物を描くものとしては、結構楽しめますが、戦闘シーンは塩野さんのが上手かも(笑)2012/01/31