内容説明
’62年、大ブレイクを前にビートルズが解散していたら…そんな、ありえたかもしれないもうひとつの歴史を、大胆に描いた野心作。解散から25年。単身渡米したポールは、アメリカ風に芸名を変え、成功をおさめていたが、今ではもう過去の人。ポールは決心する。自分の原点、ビートルズにもどろう!―だが、他の3人はみじめな状況にあった。宗教の道に入ったジョージ。妻モーリーンのヒモ同然のリンゴ。そして、息子ジュリアンからも軽蔑される失業者のジョン。しかも、ビートルズのいない英国は暗黒世界となっていた。そこに、突然のポールの帰郷!伝説のマージー・ビートがリヴァプールに復活するが…おかしくも哀しい、幻想のビートルズ小説。
著者等紹介
カーワン,ラリー[カーワン,ラリー][Kirwan,Larry]
アイルランドのウェクスフォード生まれ。10代で渡米。劇作家として頭角を現わす。現在は、アイリッシュ・ロックのバンド“Black47”のリード・ヴォーカルとして精力的な活動を展開している
安藤由紀子[アンドウユキコ]
東京都出身。明治学院大学英文学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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