感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ribes triste
17
アジャンテによるジュブナイル小説(驚)。祖母ケイトの元にあずけられることになったアレックスは、ケイトの取材旅行に同行し、アマゾンの奥地へと向かう。奥地に暮らすインディオ「霧の人々」との邂逅、そして巨大な幻の生物「野獣」とは…。アマゾンでの冒険の描写は生々しくも美しく、胸すく大冒険に気づけばあっという間の読了でした。2020/03/20
ヘラジカ
7
『パウラ』『精霊たちの家』の直後に読んだためか、気楽な読書すぎて少しばかり退屈した。展開も設定も児童文学のひな形通りといった感じで、印象に残るものがあまりなかった。帯の「恩田陸のライバルか」みたいなコピーには読む前些かムッとしたけれど、この出来なら仕方ない気がする(恩田陸を馬鹿にしてるわけではないです)しかし、『精霊たちの家』の大傑作ぶりを実感したあとだから辛口な感想になったが、面白いのは面白い。南米を舞台にした児童文学ということで、究極のラテンアメリカ文学入門、と言えなくもない。2013/11/10
刳森伸一
5
『精霊たちの家』で夙に有名なイザベラ・アジェンデによる冒険小説で、いわゆるヤングアダルトをターゲットにしている。アマゾンの奥地へと調査探検に向かい、その地で謎に満ちた原住民や「怪物」と遭遇、その一方でジャングルの利権を巡る陰謀に巻き込まれ、それらが密接に絡み合うという冒険小説の王道的な作品で、文学的晦渋さとは無縁のストレートな物語が楽しめる。エンタメに徹してしるので文学的評価は高くないだろうが、面白い物語を探している人に勧めたくなる一冊。2020/07/08
ANDRE
3
アマゾンの奥地ってどんな魔術があってもおかしくないと思えてしまう不思議な魅力がありますよね。結構盛沢山な冒険小説で次々と事件が起こるエンタメ満載っぷりにワクワクと楽しめました。中盤、インディオ達と行動するとこが特に好き。2010/09/22
まる
2
アメリカ出身の少年アレックスが、現地で出会った少女ナディアと共にアマゾン密林の世界を冒険し、様々な困難を乗り越え大人になっていく話。現代文明から断絶された超自然的な世界観にどっぷり浸かることができた。後半は話のテンポも早く、一気に読み終えた。2020/09/24
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