内容説明
16世紀、フィレンツェの街では、権勢をきわめたメディチ家も徐々に力を失い、共和制への気運が高まっていた。占星術師の屋敷で料理人見習いとして働く少年トマーゾは、活気あふれる厨房で腕をみがいていた。頼りになる父は料理長、母と妹はメディチ家の公女カテリーナに仕えている。ある日、使いに出たトマーゾは、街中で反メディチ家の一派に襲撃された。あぶないところを助けてくれたのは、当代随一の芸術家ミケランジェロだった!この出会いが、やがてトマーゾを新たな道へと導いていく…。
著者等紹介
ロスナー,ミカエラ[ロスナー,ミカエラ][Roessner,Michaela]
サンフランシスコ生まれ。ニューヨークをはじめ、各地を転々とし、タイにも在住した。美術大学で陶芸と絵画を修め、画家としても活躍。1988年に小説家デビュー、ユニークなファンタジーを書きつづけている
吉浦澄子[ヨシウラスミコ]
津田塾大学卒業。英米文学翻訳家
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