目次
深い闇に閉ざされた神秘の中国
報道統制は愚民政策の主な手段である
報道メディアに対する政府の統制
メディア従事者に対する二重の統制
「内部文書」と情報の機密保護制度
手かせ足かせにあえぐ中国の記者
情報封鎖と一部真実をまじえた偽情報作り
ジャーナリストはハイリスクな職業
犠牲者の墓苑
中国における外国人ジャーナリスト
外資は中国のメディア業に参入できるのか
中国政府のインターネット規制
「〈偉大な兄弟〉があなたを見守っている」
中国政府のイデオロギー的「傑作」―冷戦意識
中国のGDP高度成長の神話
中国は民主政治からどれくらい隔たっているのか
著者等紹介
何清漣[カセイレン]
経済学者・ジャーナリスト。1956年、中国湖南省生まれ。湖南師範大学卒。上海・復旦大学で経済学修士号を取得。湖南財経学院、〓南大学で教鞭をとり、中共深〓市委員会宣伝部に勤務の後、『深〓法制報』で長らく記者を務めるかたわら、中国社会科学院公共政策センターの特約研究員となる。98年に政治経済学の視点から中国社会の構造的病弊と腐敗の根源を衝く『現代化的陥穽』(邦訳『中国現代化の落とし穴』)を出版。知識人層から圧倒的な支持を得たが、共産党政権下の政治的タブーに踏みこむ言論活動を貫いたため、国家安全当局による常時監視、尾行、家宅侵入をはじめとするさまざまな圧力を受け、2001年に中国を脱出して米国に渡った。現在はニューヨーク市立大学で研究活動に従事し、『当代中国研究』誌などに意欲的な論考を発表して精力的な活動を続けている。混迷を深める現代中国の動向を語るうえで欠かすことのできないキーパーソンのひとりである
中川友[ナカガワトモ]
1955年生まれ。東京外国語大学中国語学科卒
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- 和書
- 翼よ、あれがパリの灯だ