内容説明
病院に叔母を見舞ったヤアラは、同室の小柄で皺だらけの女性がアリエの妻と知ってショックを受ける。その妻が死に、埋葬された日、ヤアラは夫から遅ればせの新婚旅行に行こうと言われるが、出発前夜、彼女は家を出てアリエのもとに走り、激しく貪りあった。人のよい夫との暮らしも若き学究としての日常も、ヤアラを止めることはできない…。刺激的な性描写と背徳の香りゆえに、『ラストタンゴ・イン・パリ』と『O嬢の物語』のハイブリッドと絶賛された現代イスラエル文学作品登場。
著者等紹介
シャレヴ,ゼルヤ[シャレヴ,ゼルヤ][Shalev,Zeruya]
ガラリア湖のほとりにあるキネレットキブツに生まれ、現在はエルサレムに在住。聖書研究で修士号を取り、出版社で編集者として働いた。1997年に発表した『愛と背徳の香り』はベストセラーになり、現在までに20の言語、22カ国に翻訳権が売れている
栗原百代[クリハラモモヨ]
東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業、東京学芸大学大学院修士課程修了
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