内容説明
田中派、竹下派、小渕派、橋本派…。名称を変えながらも、常にわが国を動かしてきた自民党の中心勢力。彼らはなぜ改革に抵抗するのか。そして必要以上になぜ中国になびくのか。日歯連の資金疑惑などを含め、一連の問題を気鋭の政治評論家が断罪する。文庫化に当たり、特別に書き下ろした終章も含め、今だからこそ読むべき必読の一冊。
目次
第1章 小泉改革の真の「標的」とは(抵抗勢力としての橋本派;国際情勢の激変の中で)
第2章 保守本流の崩壊(仮面の保守;ここにはじまる謝罪外交)
第3章 田中角栄の遺伝子(金権濁流;橋本派罷り通る)
第4章 橋本派と官僚のもたれ合い(郵貯の闇;腐朽する官僚内閣制)
第5章 橋本派の解体と日本再生に向けて(中央集権的利権構造から地方の時代へ;イタリアに学べ)
著者等紹介
屋山太郎[ヤヤマタロウ]
政治評論家。昭和7年(1932年)福岡市生まれ。東北大学文学部卒業後、34年時事通信社入社。ローマ特派員、首相官邸キャップ、ジュネーブ特派員、編集委員兼解説委員を歴任し、62年退社。昭和56年第2次臨時行政調査会(土光臨調)に参画、以後第1~3次行政改革審議会専門委員、選挙制度審議会委員、臨時教育審議会専門委員を務め、政治や行政改革を一貫して訴え続けてきた。平成14年、第17回正論大賞受賞
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