- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > アニメ系
- > アニメ研究本、マンガ論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ふな
3
ストーリーというよりシリーズで変化してきた表現や方法の整理に重きを置いている。様々な作品や人物が列挙されるが、元ネタとか種明かしというよりそれらの作品の中で共通したり継承されている精神性のようなものを示して、それがTVアニメ版、旧劇場版、マンガ版、新劇場版という螺旋の中で形を変えて反復して描かれたのではという視点。そう言った意味でまさに「精神史」の本で、いわゆる謎本とか考察本の類ではない。所々日本語が不自然だったり、誤字脱字が目立つのが気になった……校正してないのかな2022/07/11
ハナさん*
1
2022年5月6日第1刷。県図。『ゴジラ』『モスラ』『ガメラ』『大魔神』『スター・ウォーズ』の「精神史」も書いている文芸・文化評論家による『エヴァ』論。テレビ版、旧劇場版、マンガ版、新劇場版の全てを対象に、包括的な考察を行っている。批判されがちなテレビ版ラスト2話の、再評価も試みている。文芸評論家にありがちな、牽強付会・我田引水的な解釈は少なく、作品を丹念に観て、作品に即した論を展開している。影響関係の指摘には、著者の文学や映画に関する教養が感じられる。参考文献一覧で、横山孝一という論者を知れたのも収穫。2025/09/21