• ポイントキャンペーン

皇后陛下古希記念 皇后さまの御親蚕―皇后さまが育てられた蚕が正倉院宝物をよみがえらせた

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 217p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784594047863
  • NDC分類 288.44
  • Cコード C0095

内容説明

歴代の皇后陛下に受け継がれてきた「皇后陛下御親蚕」を初めて詳細にご紹介。皇室の伝統、日本の伝統がここに。

目次

第1章 日本の絹の聖地・紅葉山御養蚕所にて(皇后さまの思し召しで飼育されてきた日本産種の小石丸が愛らしい形の繭になるまで;佐藤好祐氏(御養蚕所主任)インタビュー)
第2章 皇后さまの小石丸が天平の至宝をよみがえらせた(正倉院事務所と川島織物による宝物復元特別プロジェクト。糸と文様の研究からすべては始まった;糸作り―愛らしい小石丸の繭がしなやかな光沢を放つ美しい生糸になるまで;染色―日本茜、刈安、紫根、黄檗、藍の天然の植物染材のみで1250年前の色を目指した;製織―1日に織れるのは10センチ。綾目の曲がりや織りムラも忠実に、正確に再現した)
第3章 古代の息吹を感じた10年―宝物復元に携わった日々を振り返って(正倉院事務所インタビュー;米田雄介氏(元正倉院事務所所長)インタビュー
川島織物インタビュー)
第4章 小石丸による「正倉院宝物染織品復元10か年計画」全復元対象宝物と復元模造品一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふう

4
正倉院宝物の復元のため、皇后さまがお育てになっていた小石丸という蚕の絹を用い、細くて切れやすい糸を人の手で繰り、古来の植物染料を探し出し育てて丁寧に染め上げ、織り上げた記録。正倉院事務所と川島織物の、宝物研究と復元にかける情熱も素晴らしいし、地方から「調」として納めた8世紀の各地の人々の技術もとんでもなく素晴らしい。この事業を通して古代の人たちの心に触れることができたような気がする、といろんな人たちが語っておられたことに意義を感じる。キズや緯糸抜けもそのまま復元することが逆に難しかった、というのは面白い。2015/06/05

ワタナベ読書愛

0
2004年刊行。明治時代から皇室に伝わる皇后さまによる養蚕。美智子様の取り組みの様子、日本の古い蚕:小石丸や、小石丸からとれた絹地で復元された正倉院の宝物などについて、関係者各位がそれぞれの仕事の様子を書いた本。写真も多く、養蚕や工芸品の復元の様子、研究所や皇后さまが蚕に親しむご様子も見られる。美智子様は不思議な方だと思った。白い芋虫の蚕を怖れることなく、大切に愛しみ育て、桑の葉を一枚一枚与えるご様子が素敵だ。貴重な布地を復元させる様子が詳細に書かれているので、こういう仕事の大変さや素晴らしさもわかる。2022/12/19

0
(2004,635)2類でなく6類というところにしびれます。皇室の方は科学者・生産者でもあるという裏付けですね。カウンター展示用にする。2022/01/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/737238
  • ご注意事項