内容説明
ノンフィクション作家のサブリナは脳障害を持つ幼い息子の世話で心身ともに限界にあった。世間体を気にする実業家の夫の協力はなく、思い余った彼女は、息子を施設へ預けるという辛い決断を迫られていた。かつて一度だけ会ったテレビの報道番組の記者デレクのことがサブリナの頭に浮かぶ。以前、彼は障害児に関する番組を手がけていたが、今は無実の罪で服役していた。彼が示したあたたかさと理解を求めて、サブリナは刑務所の門をくぐる。サブリナとの面会にデレクは生きる意欲を取り戻す…。
著者等紹介
デリンスキー,バーバラ[デリンスキー,バーバラ][Delinsky,Barbara]
ボストン郊外で生まれ育つ。80年代から女性小説を数多く執筆し、著書の刊行部数は二千万部を超え、25の言語で出版されている
石原まどか[イシハラマドカ]
1991年、東京女子大学英米文学科卒。ノーラ・ロバーツ、シャロン・サラなど主にロマンス小説の翻訳に携わる
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