内容説明
イラク戦争に北朝鮮問題。激動の現代社会を飄々と生き抜く鴻上メソッドの集大成がここに!週刊SPA!で好評連載中のエッセイ、『ドン・キホーテのピアス』最新刊、待望の単行本化。
目次
あなたも劇作家成金を目指さないか!
『多重層理論』はスグレモノである
グラウンド・ゼロで売られる“お土産”にテロの本質を見る
『ミリオネア』にガチンコで出演した
ブロードウェイとディズニー
外務省と交渉術
「なに」と「何」は違うのです
「親指シフト」について
吃音の人たちとワークショップをした
英語と吃音は似ている〔ほか〕
著者等紹介
鴻上尚史[コウカミショウジ]
1958年8月2日、愛媛県生まれ。早稲田大学法学部卒業。’97年度(平成9年)ロンドン市立ギルドホール音楽・演劇学校留学。劇作家・演出家、映画監督、エッセイスト。昭和56年早大演劇研究会を中心に劇団第三舞台を旗揚げ。紀伊国屋演劇賞団体賞(昭和62年「朝日のような夕日をつれて’87」)、岸田国士戯曲賞(平成7年「スナフキンの手紙」)などを受賞。また、映画の脚本・監督も手がけ、監督作の「トウキョウゲーム」がサンディエゴフィルムフェスティバル短編映画部門にグランプリを受賞(平成6年)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
50
読みやすくてわかりやすいけど、書いてることはものすごく深い。しかし、この人のエッセイ質が落ちないのですごいよな~2015/09/25
patapon
3
人間の成長に必要なのは「バランスよくマイノリティー感覚をもつこと」。ある場面ではマジョリティーとなり、ある場面ではマイノリティーとなる経験を積んだ上で、ほどよく少数派の悲哀を知ることで人は想像力を持つことができるし成長し優しくなれる、というのに納得。2016/10/31
pssoul
2
再読。タイトルが秀逸。時事ネタ多いけど、今読んでも楽しめると思います。2013/06/30
ころにゃん
1
週刊SPA!で連載中のエッセイ。 人間を成長させるのはバランスよくマイノリティー感覚を経験すること。バランスよくとは、マイノリティー感覚を感じる時期と、反対のマジョリティー感覚を感じる時期の両方を、ちゃんと持つということ。留学中、クラスメイトが「慈悲」の心で「一段高いところから、憐れんで俺を見ている」と分かるとき、相手は慈悲の心でも、自分は差別を感じる。バカにされながら、話しかけられて嬉しいと感じる自分に腹が立つといった、複雑な心境になる。 2013/10/21
いしかわなおこ
1
タイトル秀逸。ドンキホーテシリーズの9冊目。子供だと嘆くなら子供扱いをやめろ、という回も大変面白かった。どれもこれも素晴らしいSPA!連載エッセイ。2010/09/08