内容説明
日曜日といえば、どこからともなく聞こえてくる、朝の小鳥のさえずりが、いつもより軽やかで楽しげだった。午前中から張り切って、お父さんと一緒にキャッチボールをする男の子の歓声だったり、いつもより遅いお昼過ぎにガラガラとシャッターを開ける花屋の音だったり、とにかく楽しくてウキウキする音が、青い空をも駆け抜けて私の部屋に飛び込んできてしまう。そんな日曜日だった。そしてそんな日曜日が私は嫌い。日曜日という門をくぐると誰もが楽しくなってしまう、そんな日曜日が嫌いだ。鮮烈なデビューを飾った「自堕落作家」初のエッセイ集!自分に「だらしなさ」を許す62の言い訳。
目次
私は日曜がキライ
CDを流しっぱなしの私
女友達
健忘症
恋人よ
ブルガリの指輪
ブランド
不動産屋
論外の男
警官〔ほか〕
著者等紹介
佐藤遼子[サトウリョウコ]
1978年8月17日生まれ。埼玉県出身。執筆、イラスト、アコーディオニストとして活動
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