内容説明
自民党の責任者として行った20年来の懸案。「一府十二省庁」の行政改革(2001年)を振り返り、病に瀕するわが国のあるべき行政・官僚のあり方を徹底的に説き明かす。総理大臣のリーダーシップの強化、町村合併と地方自治の推進、さらに農水業の株式会社化の推進…など、「この国の姿」のグランドデザインを見事に描きあげる。
目次
中途半端な総理大臣の権限強化―内閣
水と油の寄り合い所帯―総務省(旧郵政省、自治省、総務庁)
悪の温床を絶て―法務省
日本の顔としての自覚と矜持を―外務省
硬直化俳し国家の未来を見据えた改革断行を―財務省(旧大蔵省)
自由競争で活性化を―文部科学省(旧文部省、科学技術庁)
大所帯のスリム化を―厚生労働省(旧厚生省・労働省)
長期的視野からの農政が鍵―農林水産省
官から民への規制緩和推進を―経済産業省(旧通商産業省)
スリム化・効率化でインフラ整備を―国土交通省(旧建設省・運輸省・国土庁・北海道開発庁)
環境行政に責任を持つ矜持を―環境省(旧環境庁)
「吠えない番犬」からフェアな競争の促進者へ―公正取引委員会
軽犯罪取締りが重犯罪の防止に―警察庁
防衛体制・防衛意識の確立を―防衛庁
著者等紹介
大原一三[オオハライチゾウ]
大正13年、宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業後、大蔵省に入省。昭和51年、衆議院議員となり、平成8年、第一次橋本内閣で農林水産大臣として住専問題解決にあたる。平成9~12年、党行革本部で行政改革の中心的役割を果たす。また小渕元首相の政策責任者として数多くの政策提言を行い実現してきた。国内、海外を問わず積極的に講演活動を行い、その言動は多く内外の政府関係者から注目されてきた。現在、大原研究所主宰兼文筆業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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