内容説明
ロンドン―それは、大英帝国の栄光ある歴史と伝統の街であり、世界経済の拠点のひとつとして動きつづける眠らない都市。だが、一歩、裏町に入れば、そこでは人間たちの欲望が交錯し、混沌が渦巻いている。ときにそれらは、すさまじい暴力と凶悪な犯罪となって爆発するのだ!…本書は、現代の最先端に立つ英国在住のミステリー作家13人が「ロンドン」を舞台に書きおろした、オリジナル犯罪小説集である。多様な形式と文体を駆使して、大都会の暗黒面を容赦なくえぐりだす、おそるべき1冊。
著者等紹介
ジャクボヴスキー,マキシム[ジャクボヴスキー,マキシム][Jakubowski,Maxim]
英国バーネットで生まれ、パリで教育を受ける。編集者を経て、ロンドンでミステリー専門書店“マーダー・ワン”を経営するかたわら、執筆活動に積極的に取り組んでいる。また、映画批評家としても有名
田口俊樹[タグチトシキ]
早稲田大学卒。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
本木英朗
14
          
            英国在住のミステリ作家13人が「ロンドン」を舞台に書き下ろした、オリジナル犯罪小説集が、これである。もちろん俺は今回が初めてだ。マキシム・ジャクボウスキー編集で、マイケル・ℤ・リューインやクリストファー・ファウラーなどが作品を寄せている。うんうん、これは本当に素晴らしかったなあ。中でも俺は、「再現操作」(リザ・コディ)や「エンジェルの一日」(モリー・ブラウン)などがよかったかなあ。しかし、やはり編者でもあるジャクボウスキーもよかったよ、うん。というわけで、とりあえず扶桑社も終わりかなあ。2019/08/04
          
        じゅん
2
          
            ★★★☆☆『少年たちを探して』『満月が昇るとき』『二十日鼠と男とふたりの女』がおもしろかった。ベストは『二十日鼠』かな。しょっぱなからP・ディキンスン『ガラス箱の蟻』ばりに違和感のある舞台設定で思わず笑う。ごみみたいなタイトルに反して、細部が良くてぐいぐい読める。ほとんどスラップスティックと言えるオチまで突っ走るのも最高。ランズデールの短編みたいに気楽に読めるのもよかった。それにつけても毎度思うのだけど、イギリス社会は本当にだいじょうぶなのか。もうわたしの中ではお先真っ暗のイメージしかないよ。2020/05/18
          
        hit4papa
1
          
            ノワールなロンドンをテーマとしたアンソロジーです。とはいうものの、地名を除くと、ロンドンをあまり感じません。ノワール=心理の暗黒面が、ことさら際立っているとは思えず、暴力描写のみという作品があったりします。短編で、ノワールは難しいのかもね。
          
        映画屋
1
          
            ん~いまふたつ 4編残して終了 2009/09/24
          
        丰
0
          
            20031030
          
        


 
               
               
               
              


