内容説明
幼児教室の教師ナンシーのアパートに同姓同名の女性が越してきた。奔放な生活を羨むあまり“もう一人のナンシー”になりすましたのが悲劇の始まり。運命の男性に出会えたまではよかったが、嘘の重みに煩悶する日々。やがて、もう一人のナンシー殺害という最悪の事件が―なんと犯人の狙いは彼女ではなく、嘘つきナンシーのほうだった!罪悪感で心を痛め、犯人の狙いに頭を悩ませるナンシーに、さらなる危険が迫る。NYを舞台に同姓同名騒動を描いたユーモアミステリー。
著者等紹介
ヘラー,ジェイン[ヘラー,ジェイン][Heller,Jane]
作家になる以前は出版社で働いていた。デビュー作は“Cha Cha Cha”
法村里絵[ノリムラリエ]
1957年東京生まれ。翻訳家。女子美術短期大学卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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寧々子
6
同姓同名の華やかな人生を送るもうひとりのナンシーのデート相手を横取りしたら恋に落ち、悩んでいたらもうひとりのナンシーが殺されてしまった! ラブコメだと思えばそれなりに面白いので楽しく読める。 嘘から始まったナンシーとビルの恋が、殺人事件に巻き込まれしまい、どうなってしまうのか?! 謎解きのことは気にせず、そこに重点を置いて読めば、そこそこ面白いと思います~ 幼児教室でやんちゃな子供相手に愛情深く接するナンシーには好感が持てるしね♪ 2015/07/19
熊猫
4
自分と同姓同名のセレブのふりをして出かけたブラインド・デートで恋に落ちる。 あらやだ。どうしましょ? という始まりのロマンスと、殺人事件とそこに附随する事件のあれこれが上手く絡んだドメスティック・ミステリ。 話の展開は予想の範疇なので、ある意味安心して読める。犯人だってバレバレ。 それでも十分面白い。 話の筋とはあまり関わりがないのだけれど、ナンシーが親に放置されている受け持ちの園児の心を開いていく過程がいい。この作品をロマンスとミステリだけじゃないものにしている。 ジェイン・ヘラーは読んでいて楽しいな。2014/03/20
のちおちゃん
0
☆☆☆2003/12/10