内容説明
『フィガロ・マガジン』局長、パトリック・ド・カロリス氏をインタビュアーに据え、ジャック・シラク大統領夫人、ベルナデット・シラクが質問に答える対話形式の本書は、私生活の多くを語らないことで有名なファーストレディが長いインタビューに応じたことで、フランス本国で話題を呼んだ。内容は、彼女自身の生い立ち、パリ市長を経て大統領となる夫ジャックとのなれそめ、拒食症に苦しんだ長女のこと、信仰、社会問題、さらにベルナデットが代表を務める病院改善運動にいたるまで多岐にわたる。彼女の全体像やシラク大統領の私生活の一部が垣間見えるだけでなく、フランスの政治情勢を読み解ける最良の一冊。
目次
1 泣くのはあとで!
2 ブルドーザーには気をつけろ!
3 これでは、うちの息子は誰とでも結婚してしまう!
4 私がなぜ子供のために闘っているかおわかりでしょう
5 病院に色を添えよう
6 暴力が暴力を呼ぶ
7 完全防備しなければ
8 男の人を驚かせることが、まだたくさんあるのですよ
9 ベルナデット、見てごらん!ジョン・ウェインだよ
10 この色綬を取ってくれ、これは不吉な兆候だ
11 幸運にめぐり合わなければいけない
著者等紹介
シラク,ベルナデット[シラク,ベルナデット][Chirac,Bernadette]
パリ生まれ。旧姓ショドロン・ド・クールセル。幼少から厳しい宗教教育を受ける。パリ政治学院在学中に同級生のジャック・シラクと知り合い、1956年結婚。クロードとロランスの二人の娘がいる。71年にコレーズ県サランの町会議員、77年に同町助役、79年にコレーズ県の県会議員になる。90年には東ヨーロッパとフランスの若者の交流を奨励する非営利団体“ポン・ヌフ交流”を設立。94年から入院中の子供と老人の生活条件の向上をめざす団体“パリの病院・フランスの病院基金”の代表となる
カロリス,パトリック・ド[カロリス,パトリックド][Carolis,Patrick de]
1953年、南フランスのアルル生まれ。74年、テレビ局“FR3”の地方ニュースのキャスターになる。つづいて同局のレポーター、“TF1”局の政治報道局長、“アンテナ2”局の特派員になる。さらに“ラ・サンク”局の報道・ドキュメンタリー番組のディレクターを歴任。多くの報道番組を創設し、91年には番組『レポーター』で、96年には番組『禁止地域』で、ルポルタージュ大賞を受賞する。現在は、“フランス3”局の番組『翼と根』の制作を担当し、週刊誌『フィガロ・マガジン』の局長も務めている
奥光宏[オクミツヒロ]
パリ在住。本名・正宏(ただひろ)。日本文学(井上靖、筒井康隆、柳美里、藤原智美など)をフランスの友人たちと仏訳出版するとともに、フランスの本も和訳している
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感想・レビュー
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ykshzk(虎猫図案房)
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