内容説明
冬なお美しい南仏プロヴァンス。悠々自適の引退生活を送る老婦人コスタンツァのもとへ、ひとりの魅力的な女性がやってきた。実は彼女は、かつてコスタンツァがはげしく愛したある男性の娘なのだ。父の死に際し、はじめて愛人がいたことを知ったという。なぜ彼女はいま、ここを訪れたのか？意図をはかりかねながらも、コスタンツァは娘の魅力に心をひらいていく。彼女の来訪によって、あのころの燃えるような思い出がよみがえる。許されない者どうしの、秘められた恋の炎が…コスタンツァが語る、愛の軌跡とは？全編を彩る華麗な音楽。『マディソン郡の橋』を超える大人の恋愛小説として、全イタリア人の心に大きな感動を呼んだベストセラー。
著者等紹介
カルヴェッティ，パオラ［カルヴェッティ，パオラ］［Ｃａｌｖｅｔｔｉ，Ｐａｏｌａ］
ジャーナリストとして活躍したのち、１９９７年までミラノ・スカラ座の広報担当者をつとめる。９９年、自身の経験を織り交ぜた『最後のラブレター』でデビュー、一躍ベストセラー作家となる
荒瀬ゆみこ［アラセユミコ］
大阪外語大学イタリア語学科卒。イタリア文学翻訳家
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