内容説明
シカゴの老刑事エイブ・リーバーマンは、周囲の小さな世界で頻発するさまざまな出来事にかこまれて生きている。そんな彼が新たにかかえた殺人事件。単純な物盗りの犯行に思えたが、実は計画的殺人だった。老刑事は、真犯人の鉄壁のアリバイを崩すことができるのか?一方で彼は、身辺で続発するささやかな問題にも立ち向かわなければならない。それがリーバーマンの人生なのだ―犯罪によって結ばれていく奇妙な人間の絆。巻を重ねるごとにますます評価の高まる、味わい深い警察小説の逸品。
著者等紹介
カミンスキー,スチュアート[カミンスキー,スチュアート][Kaminsky,Stuart]
1934年生まれ。大学の言語学科や映画学科で教鞭を取る。’77年『ロビン・フッドに鉛の玉を』(文春文庫)で作家デビュー。89年『ツンドラの殺意』(新潮文庫)でMWA最優秀長編賞を受賞。映画脚本も多い。91年から老刑事エイブ・リーバーマンのシリーズを開始、高い評価を得る
棚橋志行[タナハシシコウ]
1960年生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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bapaksejahtera
10
シカゴのユダヤ系刑事リーバーマンのシリーズ4作目。オーソドックスな警察小説で、相棒家族の関係等登場人物情報披瀝の具合からは、1作目から読みたかった。主人公は60過ぎの孫もいる刑事というの珍しい設定。友人夫婦と劇場帰りに妻が惨殺されていたと見せかけた夫による殺人事件がメイン。何故か知らぬが主人公刑事が犯人に指名を受けて捜査にあたるという不思議もあるが、掛り付け医としてシカゴのうらぶれた警察管区に赴任して来た医者が、無軌道な不良共に狙われる事件がサブ。老警察官コンビの悲哀を取り混ぜ、私には好みの作品であった。2024/09/30
tai65
2
星3・52018/09/01
慧
0
★★2002/04/27