内容説明
このままでは日本の美しい旋律が消滅する。歌い継ぎたい日本の心!産経新聞で大好評を得た連載。待望の単行本化。
目次
巨匠の明暗(「この道」「待ちぼうけ」影薄く;残った「荒城の月」「箱根八里」;「ゆとり教育」にのまれた山田の歌曲)
共通教材―愛唱歌保存の“防波堤役”果たす
かなりや―「唄を忘れた」は西条八十だった
靴が鳴る―清水かつらの生い立ちを投影
背くらべ―少子化ですたれる日本の「風習」
十五夜お月さん―「童謡の父」を覚えていますか
浜千鳥―冬をうたう洗練された叙情性
月の沙漠―マルチ人間が生んだメルヘンの世界
野菊―戦時下に国民を励ました清楚さ
雪の降る街を―ドラマの時間かせぎの“即興曲”〔ほか〕
著者等紹介
横田憲一郎[ヨコタケンイチロウ]
昭和21年、神戸市生まれ。44年、京都大学法学部卒業後、産経新聞社入社。社会部記者として経済事件、自治体経営、地域文化、教育問題などの取材にあたる。大阪本社社会部長、東京本社編集局次長兼文化部長、大阪本社編集局次長を歴任し、平成11年より論説副委員長。現在の主な取材分野は司法改革、地方分権
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感想・レビュー
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Kikuyo
24
言葉が美しい旋律と見事に響きあった時に心が震える瞬間がある。子供の頃に慣れ親しんだ音楽は懐かしく叙情的だ。日本人としてそう感じるのかはわからないが、馴れ親しんだ唱歌や童謡が教科書から消えていくのは残念。今でも口ずさむことのできるわらべ歌などは現代では必要の無いものなのだろうか。「埴生の宿」「月の沙漠」「春の小川」など個人的には消えないで欲しい。「未熟な日本語」より「折り目正しい・言葉の格調高さ」のある曲は大切にしたい、落ち着きを感じるホッとする歌は宝物だから。2019/05/28
ぽぷりん
5
美しい日本語、折り目正しい日本語、メロディーに幼少期から触れることは、語彙を増やしたり、情緒を育てたりする上でとても重要だと思う。教科書から美しい日本語や日本の情景が伝わる曲が失われていくのは、とても寂しい。大人になって、ふと浮かぶメロディーや歌詞に、なるほどとおもえる瞬間が来るのだから。2019/10/09
KAZOO
3
わたしにはかなり懐かしい歌がそろっています。今の人にはわからないのが大半だと感じます。教科書から消えていくのもしょうがないとは思いますが、何らかの形でこのような歌も残してほしいと考えるのは私だけではないと感じますが。ちなみに同じ趣旨のCDは持っていてときどき聞いています。2013/11/10
getaya
1
☆☆☆2016/10/09
尾原道場
0
確かに学校では今の歌が増えているよう。2016/10/10