扶桑社ミステリー<br> ヴェトナム戦場の殺人

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扶桑社ミステリー
ヴェトナム戦場の殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 274p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784594034429
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ヴェトナム戦争の最前線。死と隣りあわせの密林のなかにおいても、人間は犯罪に手をそめてしまう。しかも、殺人すら犯してしまうのだ―合衆国陸軍憲兵隊の犯罪捜査官として、カール・ハチェットはつねにそんな現場に向かわなければならない。そして、彼によって明らかになる事件の真相は、戦争と人間の真実を浮かびあがらせる…ヴェトナムの戦場を舞台に取った、貴重な連作ミステリー。みずから憲兵隊員として従軍した経験をもつ著者による連作長編、世界初登場。

著者等紹介

ハーフォード,デイヴィッド・K.[ハーフォード,デイヴィッドK.][Harford,David K.]
1947年、ペンシルヴェニア生まれ。陸軍に入り、1968年~69年にMPとしてヴェトナムに従軍。除隊後、ピッツバーグ大学に入学。卒業後、フリーライターとして数多くの新聞・雑誌に寄稿。ミステリー作家を志し、1991年に作家デビュー

松本剛史[マツモトツヨシ]
1959年生まれ。東京大学文学部卒。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けいちゃっぷ

4
作者はベトナム戦争に憲兵として従軍したようで、そのときの体験を活かしたのでしょう。カール・ハチェットは合衆国陸軍憲兵隊の犯罪捜査官としてベトナムにいる。アメリカ軍内部の犯罪を摘発していくのだろう。なるほど、そんな部署もあるのだなと思いつつも、アメリカ軍は余裕があるとみるか、それほどにアメリカ軍は規律が緩んでいるのかとみるか。それはそれとして、面白くは読みましたが、どうも3作ともわざとらしい作為が鼻についてしまったな。274ページ2011/07/16

街暗君

1
余計な、オタクっぽいところを忘れて集中して読めるミステリーを読んだ気がする。 切実な状況に、最悪が積み重なり、解決をもたれる。そんなに凝りすぎないので、面白く感じることにストレスがかからなかった。2013/11/26

frog

1
ヴェトナム中部高原地方を舞台としたMP捜査官による戦場ミステリーの中編集。まずベトナムものとしては物語の舞台に選ばれた土地が珍しいのがイイです。それに起こる事件が全てアメリカ兵が味方に殺されるというのも生々しくてリアリティがある。殺人理由もそんなに大した理由じゃなく戦場という武器や殺人が当たり前の環境の中でのちょっとした過剰防衛みたいな感じ。ミステリとしては評価が分かれると思いますが ベトナムものとして読むと背景の書き込みが非常に丁寧で好感が持てます。2010/03/13

ギルヲ

0
昔の「このミス」でランキングに絡んでないのに小山正氏だったと思うが一人だけ1位に選んでいたのを覚えていて、たまたまブックオフで見つけて購入。謎解きとしては弱いけれど、「ホーチミンルートの死」には泣いたし、「A中隊」の虚しさ哀しさも捨てがたい。多くの人に薦めたい良作。薦めたいけど、売ってないのが問題だが(泣) 2015/02/16

Richard Thornburg

0
感想:★★★  さっと読めてしまう3話の中篇集です。 3話共にベトナム戦争の戦場における友軍内の殺人事件を主人公が捜査して事件を解決していきます。 『戦争で殺人を裁くのはレースの最中にスピード違反の切符を切るようなものだ』的な言葉を映画『地獄の黙示録』でウィラード大尉が語りますが、友軍内での殺人をキーワードにしているのがミソです。 個人的には2話目の『ホーチミン・ルートの死』が一番印象的でした。 ミステリーとしてはいまいち消化不良ですが、狂気の支配するベトナム戦争当時の雰囲気は伝わってきました。2013/06/25

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