内容説明
イギリス人カメラマンのイアンは、撮影のため、真冬のウィーンを訪れていた。雪が舞う美しい街で、彼のカメラは、偶然ひとりの女性を捉える。彼女は、マリアンと名のる英国人だった…こうして、運命的な恋ははじまった。異国の街ではげしい逢瀬をかさねたイアンは、ついに妻子を捨てて、マリアンとの生活を決意する。だが、再会を約束して帰国したイアンを危機が襲う。彼のフィルムは何者かによって感光させられ、なにも写っていなかったのだ。しかも、マリアンは、約束の場所に現われない―。
著者等紹介
ゴダード,ロバート[ゴダード,ロバート][Goddard,Robert]
1954年、英国ハンプシャー生まれ。ケンブリッジ大学で歴史を学ぶ。地方公務員を経て、作家活動に専念。1986年『千尋の闇』(創元推理文庫)でデビュー
加地美知子[カジミチコ]
英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
43
ゴダードらしさが少し戻ってきたとは思うが、初期のころのモザイクのような謎ではない。 2010/06/06
アヤネ
4
カメラマンのイアンは、ウィーンで美しいマリアンと運命的な恋に落ちる。だが、彼のフィルムは何者かによって感光させられていた。しかもマリアンは消息を絶つ——すべてを失なったイアンは、マリアンの行方を追い、写真術草創期にさかのぼる、驚くべき秘密を知る。そして、想像を超える悲劇的な事態が彼を待ち受けていた(Amazon)。。。ゴダードらしい作品。マリアンの不幸を体験するエリス・モバリーがとても気の毒。次へ。2017/06/29
KIKO
1
ゴダードの作品は回想や手記によって異なる時代のストーリーが交代で展開されるものが多いが、本作品は神経科に罹っている女性の憑依体験によるもので、ちょっと胡散臭いなあと思った。イアンはダメ男じゃなくて、自分勝手なクズとしか思えず、彼の転落は自業自得と思った。でもいい友達がいるので、いいところもあるのだろうな。それに、カメラマンという職業+ルックスなどのモテ要素は兼ね備えていそうだ。下巻に続く。2014/11/30
ブル-ス
1
写真家がはめられたお話。わかれた妻が大金持ちと再婚できるのって不思議。イギリスとか年とっててもいけちゃうの?2013/10/13
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
1
2003年6月22日
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