内容説明
近頃の日本では、精神的に病んでいる若者が多くなったといわれている。結果として、事故にあったり事件に巻き込まれたりするケースも稀ではなくなった。例えば、東電OL事件で殺された女性は高校時代から拒食症だったという。また、宮崎勤事件では、多重人格説をとなえる専門家もいる。その他、アダルト・チルドレン、PTSD、境界性人格障害、ストーカー、アパシー、パニック障害など、現代日本に蔓延する若者の“心の病”を、ベテラン精神科医が豊富な臨床例を基に綴った問題の書。
目次
「コギャル」と「団塊の世代」の父親たち
「拒食症」と「過食症」に揺れる現代日本の女性たち
アダルト・チルドレン(AC)の持つ現代性
「ストーカー」にひそむ人格障害者の“影”
ボーダーライン(境界性人格障害)という重い病
宮崎勤事件と「多重人格」の“深い霧”
「いじめ」が心に残した深刻な傷跡
若者に蔓延する「過呼吸発作」と「パニック障害」
心的外傷後ストレス障害(PTSD)という恐怖
若者を蝕むアパシー(無気力症候群)という病
東電OL事件と「性同一性障害」の男と女
幽体離脱など超常現象を生む脳のメカニズム
ポジティブ・シンキングの危うさと“つんのめり症候群”
著者等紹介
高橋龍太郎[タカハシリュウタロウ]
1946年、山形県生まれ。1977年東邦大学医学部卒。1980年慶応大学精神神経科入局。国際協力事業団の医療専門家としてのペルー派遣、都立荏原病院勤務の後、1990年東京蒲田に、タカハシクリニックを開設、院長となる。専攻は社会精神医学。デイ・ケア、訪問看護を中心に地域精神医療に取り組むとともに、心理相談、ビジネスマンのメンタルヘルス・ケアにも力を入れている
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