内容説明
シルヴィは苦悩していた。ようやく産まれた赤ちゃんが、愛人との間にできた子どもだったのだ。夫が真相を知れば、けっして許さないだろう…だが、産院が火災に見舞われ、混乱のなか赤ちゃんが取り違えられた!こうして秘密は守られ、やがてふたりの娘は美しく成長した。育ての祖母に苦しめられながらも、貧しい下町でけなげに生きるローズ。何不自由ない環境で、医師の道を目指すレイチェル。それぞれの多感な青春時代を送るふたりは、ともに真実を知らなかった―自分たちの住む世界が、偽りの園であることを。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
18
再読。何度読み返したか覚えていない。だんなさんの転勤に伴い引っ越し物件を探すとき決め手になった”図書館徒歩1分”。幼い娘を連れて日参し、あっという間に名前を覚えられた(笑)。この作品は本当に気に入り、何度も借り直した。主人公三人の女性の中で一番好きだったのがローズ。出生の秘密から始まって産院の火事、それに続く様々なアクシデント。彼女の運命の過酷さに胸が痛くなった。彼女を支え、弁護士への道を示してくれる上司のマックスが素敵!実はこっそり若い日のチャーリー・シーンを想像してました。2015/12/15
糸車
1
図書館で読み、はまった。縁あって、本屋で再会し、買った。ドラマチックでぐいぐい引き込まれる。まったく違うタイプのふたりの女性、いや、三人の女性の人生。映像でも見てみたかった。2013/04/23
こえん
1
初めて読むE・グージ作品。大河ロマンスということで時間の経過とそれぞれの登場人物の年齢把握に懸命になったけど、そのかいあって面白い。愛と信頼と裏切りがいい感じで好み。母と娘の関係がどうなっていくのか楽しみ。2009/03/25