内容説明
著者スヴォレイは、ナチス時代の恐るべき映像を見た。スナッフ・フィルム―女性が犯されたうえ殺される場面を写した、実録映画である。著者は決意を固めた。いまも作られているというスナッフ・フィルムを手に入れ、白日の下に引きずり出すのだ。フィルムの中で殺された人間のためにも…アジア、アメリカ、ヨーロッパ。世界にひろがる暗黒街のネットワークに踏みこんだ著者を襲う危機、そして映画スターの驚くべき接触。長い探索の果てに、人間が殺しあう地獄のなかで、著者が見たものは?決死のルポルタージュ。
著者等紹介
ヒューズ,トマス[Hughes,Thomas]
作家、映画脚本家。ニューヨークに在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bo-he-mian
5
かつてネオナチに潜入取材をした命知らずのジャーナリストが、「本物のスナッフ・フィルム」を追って、アジア、アメリカ、ヨーロッパの暗黒街に踏み込んでゆく決死のルポ。映画『8mm』の元ネタである事は間違いないが、こちらの方が遥かに迫真。何しろガチのスナッフ・フィルムは、地下社会でも完全なご法度もの。「そんなものは存在しない」と誰もが口を揃えて言う。キワモノ映画の中でも最極北とされるスナッフ・フィルムは、果たして実在するのか?真っ当な人が踏み込んではいけない闇の世界を垣間見る、エルロイ小説の如きノンフィクション。2001/10/10
エヌる@遅れてきたルーキー
1
イスラム国が処刑動画を全世界に公開する現在ではスナッフ・フィルムにどれほどの価値があるのだろうか。多分に現実と虚構が織り交ぜられながら、筆者がスナッフ・フィルムを追いかけていく物語。2022/10/23
ベック
0
こういう世界が本当にあるんだな。
のちおちゃん
0
☆2000/10/08
慧
0
★2000/06/30