内容説明
おれの名前はニック・ガードナー。高級車を乗り回し、女にも不自由したことがない売れっ子ファッション・カメラマンだ。ある日ベヴァリー・ヒルズの屋敷で開かれたパーティに顔を出したおれは、そこで出会った女と意気投合、自宅で二人だけの二次会に突入した。が、翌日、彼女は家のまえのごみ箱で死体となって発見された。何者かがおれを陥れようとしている。そう、過去はいつまでもつきまとうのだ。ハリウッドの映画界を熟知する気鋭が放つ、パルプ・フィクション仕立ての、ノン・ストップ・クライム・サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hikarunoir
9
逃げたって過去は追いかけてくる。当然マフィアが牛耳っていたポルノ業界の最深部を描いているため、「ブギーナイツ」における主人公のモデル、ジョン・ホームズのようにエイズで死なず、上手いこと足を洗えた元ポルノ男優の関与した犯罪と落とし前に話がシフト。「ブギー~」も同様の世界を描いた「ナイスガイズ!」でも業界とマフィアの近接性は語られているし、その関係で実にアッサリ問題ある奴は粛清される。そういう意味では非常に暴力的作品。この作者は後にホラーも書いていて、やはり以前言及したようにジャンルとの親和性も窺える作り。
あやこ
3
ノンストップ・クライム・サスペンス。簡潔な文体。2010/11/25
勉誠出版営業部
1
テリル・ランクフォードの『明日なき者の宴』を読了。ロサンゼルスで活躍するカメラマンが、ドラッグ好き(!)の美女と一夜を共にしたことでかけられた殺人の容疑。いかにもパルプものっぽい設定ですが、意外とハードボイルド。2016/03/19
丰
1
過去には記憶がある。2010/05/23
藍兒堂
0
★★★2022/08/24