内容説明
“世紀は変わっても、ロシアの風土と政治は変わらない”―西暦2015年、長年にわたってロシアに悲劇をもたらした内戦は、国家主義者・民主主義者連合軍の勝利に終わった。新時代が到来しても、地方都市のしがない警官ヴァジムは絶望の日々を送っていた。幼い息子は戦火に消え、妻は反政府活動の中心人物として地下に潜伏。しかも、政治の横暴は市民に犠牲を強いつづけるばかり…ところが、副大統領の影武者という驚くべき任務がヴァジムにあたえられた!こうして彼は、否応なく歴史の歯車に組みこまれてゆく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいちゃっぷ
7
舞台となる2015年というと、書かれた当時からおよそ20年後の未来なのだが、相変わらずロシアに対する偏見に満ちていますな。下巻で主人公の三重生活が破綻するのは必然だろうけど、5年前に子供を連れて出て行った(離婚した)妻をそこまでして守るか?その結果として子供を死なせてしまった妻を。表紙の写真が上下巻で逆だぞ。383ページ2010/04/04
可兒
2
チャイルド44を読んで再読したくなった。西洋のロシアに対する先入観はまったく変わっていないと実感2008/12/05
kanamori
0
☆☆☆2013/10/06
tegi
0
理想と女に憧れる、運命に身をまかせた色男の軽妙な語り――これほど重い物語なのに、それでもまだ軽妙!――に心地良く酔う。猟奇殺人に影武者にテロリストの妻、適度に入り乱れるプロットが楽しい。いったいこれからどこへ向かうんだ。2012/05/03
丰
0
19990228