内容説明
トレントンの地元住民に親しまれている、キャンディストアの主人「モーおじさん」ことモーゼズ・ベドミヤーが行方不明になった。モーおじさんは拳銃不法所持の微罪で逮捕されたが、裁判に出頭しなかったのだ。だが、モーおじさん探しを依頼されたステファニーがたずねていく先々でなぜか麻薬密売人の死体が続々発見されて…。ステファニーと新相棒ルーラが大騒動をくりひろげる!97年CWA(英国推理作家協会)賞シルヴァーダガー賞に輝く、好評「ステファニー・プラム・シリーズ」第三作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
54
「第129回海外作品読書会」ステフの今回の標的は近所の住民に親しまれている駄菓子屋さんの主人モーおじさん。探しに行くと周りから煙たがれ、謎の組織に恐喝され、行く先々で死体に遭遇と、どんどんときな臭くなっていく。と書くとえらくハードボイルド風だけど、そこは我らがドジっ子ステフ、いつものごとくドタバタ騒ぎで思い切り笑わせてくれる。バウンティ・ハンターとしては成長していないけど、彼女なりの倫理観と思わぬ粘り腰で真相に近づいていく。周囲のキャラも濃いのばっかりで読んでて楽しい。まだまだ先が楽しみなシリーズ。2019/03/12
bookkeeper
35
★★★★★ 再読。今回の標的はアイス屋さんのモーおじさん。誰それ(笑)。相手は聖人君主然とした人気者、ステフは周りから"おじさんをいじめるな!"とばかりにやいやい言われながら追跡するのだった。 ヘンな悲鳴を上げたり髪をオレンジ色にしたり、めちゃくちゃです。くまのスモーキーとか、マクドナルドのドナルドくんとかに例えられて「○○じゃないわよ!」とキレるくだりはもはやハリセンボンの春菜さんの域に達してます。ちょいちょい出てくる死体を使ったギャグも不謹慎だけど笑ってしまう。図書館で見つけたら迷わず借りて!2019/08/11
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
27
「ステファニー・プラム」シリーズ3作目。 やっぱり、このシリーズは楽しい! “不快なことは常にあとにのばすべし”の経験則に従って、怯えながらも前向きなステファニーに元気をもらえます。 そして、ジョー・モレリとのややこしい仲の進展具合にもニヤリ。 でも、まだまだレックス(←ハムスター)への愛の方が強いかな?…(笑)。 麻薬や殺人、脅迫など内容的にはかなりハードなんだけど、ユーモアもあってぐいぐい読めちゃいます☆2014/06/13
ミカズキさん
18
女バウンティハンター(賞金稼ぎ)ステファニープラム。裁判の出頭命令に背いた人達を捕まえ連行する仕事。失業中でバツイチ。自分本意で気分屋で、皆自由で濃いキャラクターが多い。楽観的、自己主義的だか、そこがコミカルでまっすぐで面白い。女性だからといって控えめでおしとやかさなんてない。しかし読むにつれどんどん引き込まれ、窮地に立たされるステファニーを応援したくなる。ステファニーの感情豊かな部分に振り回され、事件も先が見えなくなってくるが楽しく読めた作品だった。たまに海外の作品も読んでみると楽しい。 2018/04/17
みみずく
17
ステファニー・プラムシリーズ第三作。バーグで親しまれているモーおじさんを探すことになり、ご近所から非難されるステファニー。密なバーグの人間関係の中で誰にも弱点がばれなかったっていうのはスキがないというか、キツそうだなぁと思った。今回は初めてステファニーの元夫も登場していてどんな人かと思ったら想定内すぎてちょっと肩すかし。あらすじに「新相棒ルーラ」と書いてあって「レンジャーは?!」と軽く落ち込んだのだけど蓋を開けたら今まで以上に登場していたので嬉しかった。レンジャー目当てで読むことにしよう!2013/12/20
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