扶桑社ミステリー<br> 殺戮の「野獣館」

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扶桑社ミステリー
殺戮の「野獣館」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784594022464
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

今世紀初頭に建てられて以来、怪物が棲むと噂され、今日でも凄惨な殺人があとを絶たない「野獣館」。だが、すご腕の男ジャッジメント・ラッカーが、ついに野獣退治に立ちあがった!一方、鬼畜のような夫の追撃をかわし、娘を連れて逃走の旅に出た美貌の女性ダナ。このヒーローとヒロインの運命の出会いが、いままたあらたな殺戮の嵐を呼びおこす!ホラー界の最終兵器リチャード・レイモンが、この1作で斯界を激震させた、幻の傑作。衝撃の結末へ向け、強烈なエロスとバイオレンスが暴走する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

75
十数年ぶりの再読。怪物の仕業とされる惨殺事件が何度も起きた「野獣館」といわれる屋敷は、持ち主により観光客に開放されていた。その屋敷の謎を追う男と出所した夫から逃げる妻と子供。1980年に書かれた、エログロバイオレンスとされる作品。すっかり内容を忘れていたのだが、途中、正直物足りない印象。さほどどぎつく感じない。時代か自分が変わったのか、と映像的なお話を追っていくが、ラストに驚愕。訳者が大森望で解説が風間賢二でホラー史上での位置付けがなされている。風間によると「良識を欠いたクーンツ」と。ホラーファンなら。2017/10/27

goro@80.7

47
野獣館の得体のしれないビーストが野獣なのか、鬼畜のような元夫が野獣なのか!?ビックリする結末も含めて良くこんな物語が書けるなぁ~と感心しちゃうほどのB級とも言い難い本だわ。逆にこの結末?だから偉大なB級たりえるかもしれないなと堂々巡りの読後感ですわ。まぁしかし続編も見つけたら買っちゃいそうかも(^^;2017/04/23

ネコベス

30
過去に何度も殺人事件が起きた忌まわしい屋敷「野獣館」。少年の頃野獣館で危険な目に遭いかろうじて生還したラリーは軍人のジャドを雇い野獣退治に乗り出す。一方暴力的な夫ロイが出所した為逃げ出したダナとその娘サンディは車が故障し野獣館近くのモーテルに泊まる。ロイはダナの妹から無理矢理居場所を聞き出しダナの後を追う。堂々たるC級エログロホラー小説を再読。非常に俗悪な内容ながらテンポが良く、あっけにとられるブラックなオチも悪趣味だが面白い。安易に人にはお勧めできないが、頭をカラにして気楽に楽しめる作品。2019/11/22

みや

28
何度も殺人事件が起こったビーストハウスで野獣退治を目指す兵士と鬼畜夫から逃げた母娘が更なる殺戮に襲われるホラー。エログロバイオレンスが盛り沢山と聞いていたのだが、大分お上品で控えめだった。残念。もっとぐちゃぐちゃに激しく汚くなって欲しかった。予想よりストーリーはきちんとあったものの、ラブロマンスの風合いが強い。なぜこんな命の危険が迫っている緊急時に男女は暢気に睦み合うのか。笑いやお決まりエロなら良いのだけれど、真剣に描かれると苦笑してしまう。もっと下劣で悪趣味な、品性を疑うようなB級ホラー小説を読みたい。2018/10/01

かわうそ

20
衝撃の結末を期待して読み進めたんだけどそのラストはなんか思ってたのと違う…。もう一つ楽しみだったサイコパスと野獣の激突もあっさり肩透かしでちょっと期待はずれ。2015/09/16

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