内容説明
1968年、ニューヨーク。世界有数の女性実業家エマ・ハートは、自分の追い落としと事業の分割を画策する陰謀の存在を知る。恐るべき裏切り者はこともあろうに彼女自身の子供たちだった。心労からの病を乗り越え反撃の準備を整えたエマは、故郷ヨークシャーの別荘に親族全てを招集する。守らねばならない、血の滲む苦労をして築き上げたこのハート帝国を―驚くべき経済的成功の陰で、数十年にわたりエマが払ってきた犠牲とはいかなるものだったのか?ロマンス小説界の寵児による愛と野望のサーガ第一作、絢爛たる開幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
圭
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【再読】大手デパートチェーンを経営する女資産家となる主人公エマ・ハートの一代記。一般的なロマンス小説とは趣の違う作品。上巻は、サクセスストーリーを歩むきっかけとなる事件を描いた少女時代がメイン。1890年代で身分差が大きく影響する英国社会で、貧しい村娘である自分自身の自立と家族のため目標を定め、メイドとして働きながら、前向きに努力する誇り高いエマの姿勢が素敵です。当時の英国社会や町の様子が目の前に浮かぶ様な描写が好きです。エマのヨークシャー気質も面白く、陽気なアイルランド人のブラッキーの描かれ方も魅力的。2013/12/19
セイコリーノ 願わくは図書館、本が「希望の綱」となりますように
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たしか20年近くまえに読みました。ダニエル・スティールの作品が自分のなかではやっていて、その縁でこちらも。大河ドラマですよ。最近ではNHKで夜やっていたイギリスの上流階級のお屋敷のドラマが(タイトルが思い出せないです)エマのくらしを想像するのにぴったりです。2018/03/10