内容説明
古いオランダ絵画を追うプラムの行くところ次々に新たな贋作が現れ、手を引けという脅迫状もふたたび舞い込んだ。贋作者捜しなどやめてビエンナーレ出品作に力を注げと批判的な夫から逃れるように、プラムはフランスの田舎に所有するコテージに赴いた。そこで十歳年下のポールという青年と再会し、急速に心引かれていく―そしてさまざまな悩みに決着をつけるかのように、いよいよヴェネチア・ビエンナーレ開催の日が近づいた。女性の真の自立を問うベストセラー作家コンランが、贋作の謎に挑んだスリリングな最新作。
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- 和書
- 老婆の休日、真実の口