扶桑社ミステリー<br> 危険なやつら

扶桑社ミステリー
危険なやつら

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 388p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784594019099
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

元警官のラリー、敏腕セールスマンのハンク、パイロットのエディー、貴金属ディーラーのドンの四人は親友だった。ある日彼らは、プレイボーイのハンクが、一時間半以内に女をひっかけられるかどうか賭けをする。だがそれが、思いもかけないトラブルの始まりだとは、彼らには知るよしもなかった。―平凡な四人の男が、ふとしたきっかけで犯罪に手を染め、殺人さえ犯していく過程を、乾いたタッチで描く。ブコウスキーやジム・トンプスンと並び称される伝説のカルト作家ウィルフォードの傑作犯罪小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みも

37
マイアミに暮らす中流階級の4人の男。下衆で野卑な会話を交錯させ、その地の風俗や彼らの傲岸な心情をドライに切り取り映し出す。リズミカルで軽妙なタッチが楽しめるものの、各章の接合性が無くストーリーが散逸的で支離滅裂。sexに始まりsexで終わる体裁で、プロローグ・エピローグの様な形式を見る事は出来るが、構成に統一感が欠如しており帳尻合わせの様だ。煽情的な台詞が飛び交い過剰に刺激を傾注しようとするが、僕には不快感しかもたらさない。性的表現を軽薄に散々と用いる筆致が本書の魅力であろうが、僕の感性には合わない作風。2017/08/18

Bo-he-mian

19
クエンティン・タランティーノが映画界の話題をかっさらっていた'90年代、彼がつとに愛するクライム・ノヴェルの作家がよくサブカル誌で紹介されていた。エルモア・レナード、ジム・トンプスン、エドワード・バンカー・・・そしてチャールズ・ウィルフォード。本書は、そんなタラに最も強い影響を与えた・・・いやはっきり言って「ネタ元」(笑)。仕事に出る前に犯罪者たちが延々とヨタ話をしゃべくる描写、くだらない事で仲間割れ、間違って仲間を撃ち殺す黒い笑い・・・『レザボア・ドッグス』や『パルプ・フィクション』の原型がここにある。2018/10/06

daiyuuki

15
元警官のラリー、敏腕セールスマンのハンク、パイロットのエディー、貴金属ディーラーのドンの四人は親友だった。ある日彼らは、プレイボーイのハンクが、一時間半以内に女をひっかけられるかどうか賭けをする。だがそれが、思いもかけないトラブルの始まりだとは、彼らには知るよしもなかった。平凡な四人の男が、ふとしたきっかけで犯罪に手を染め、殺人さえ犯していく過程を、乾いたタッチで描く。ブコウスキーやジム・トンプソンと並び称される伝説のカルト作家ウィルフォードの傑作犯罪小説。クエンティン・タランティーノが影響を受けたカルト2015/01/24

けいちゃっぷ

14
それなりの収入もありマイアミでの生活をエンジョイしていた男4人に突然降ってわいた事件と死。 この時から彼らは「危険なやつら」になってしまったのか。 なんだか不思議な感触の小説。 この世界観がたまらない人もいるだろう。 388ページ 2016/05/24

タナー

10
親友の4人の男たちが、ふとしたことがきっかけで犯罪に手を染めトラブルに堕ちていく様を描いたノワールの傑作。ウィルフォードを読むのはこれでたぶん3作めだと思うが、最も先の展開がよめない作品。Q.タランティーノの映画を観ているようだ。映画を観て面白いが原作は意外とつまんなかったりする作品はよくあるが、コレは小説で読むよりも映画化された作品を観てみたい、そんな1冊。ウィルフォードに限らずこの時代の小説、古くもないのに入手が困難な面白い本が多すぎる気がする。出版に携わる方々は読者のことをもっと考えて欲しいものだ。2021/09/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/451127
  • ご注意事項

最近チェックした商品