内容説明
トリニティ学院を震憾させたチョコレート事件から半年が過ぎた。学校を牛耳る秘密組織ヴィジルズの司令アーチーも卒業の時期を迎え、後継者選びが始まろうとしていた。そのアーチーによって、恋人との仲を裂かれたヴィジルズの書記オウビーは、転校生バニスターを使って復讐を企てる。そんなとき、チョコレート事件の犠牲者ジェリーが、静養先のカナダから帰ってきた。少年たちの思惑が交錯するなか、いまふたたび果てしない闘いの幕が上がる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいちゃっぷ
9
カナダで保養していた、学校の体制側に逆らったジェリーが帰ってきたが、今作では脇役。 シリーズ3作目があれば、新たな体制側と対峙するんだろうな。 今回は黒幕のアーチーが主役。 なんとかアーチーを引きずりおろそうと画策する奴もいるが、アーチー卒業後の学校がさらに悲惨な状況になるであろうことを暗示して終わる。 前作ほどの緊張感はなかったな。 380ページ 2016/01/28
Chihoish
1
前作を読んだのはかなり前で、ずっと気になっていた続編をやっと読む。手品披露シーンにはかなりドキドキ。ロバート・コーミアの作品は母国アメリカでは当初暗くて受けなかったそうなのだが自分にはしっくりきてしまう。2019/06/12
まろんぐらっせ
0
。前作で主人公だったジェリーも登場するが、今回は多数の登場人物たちの中の1人といった感じで完全に表舞台からは遠ざかっている印象です。だけど、さらにこれの続編があったなら、確実に彼は立ち上がっているだろうと感じさせられる作品でした。2011/07/02
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