内容説明
「僕がなりたいものは、なんでもないもの」19才、島森樹。昼はごく普通の大学生。夜はアルバイトで二丁目の少年売春クラブで、からだを売っている。家族からも、友達からも浮遊し、誰も愛さず、誰も憎まない。とどまる場所を探しながら、青春の真っただ中を生きている。ベルリン映画祭など各国の映画祭で高い評価を受け、日本でも若者たちの圧倒的支持を得た話題の青春映画を監督・脚本の橋口亮輔自らが、透徹した文体で完全小説化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
那由多
8
職場のおじさまからの頂き本。青春モノ?BL?文章の稚拙さが気になり、あまり集中できなかった。しかし最後の最後で主人公が忘れていたトラウマを思い出し、傷付いた心からいつも逃げようとしていた話だったのだなと理解できた。しかし、おじさまがこれを読んでたのか・・・。2018/01/10
赤鬼
1
映画を観て気になり。映像を見た後だと答え合わせ的要素が強く、より監督の意思を感じる事が出来る気がした。正直映画より小説が好き。後半2人が同じ客の相手をする部分が映画だと違和感を感じる、そのシーンだけ撮影がブレブレでアドリブ?感がしたので、それを文章でどう表現しているかなと思ったが、まさかその展開が無く驚き。頼子の"その人と付き合うと皆んなその人の事ばかり聞いてくる"とあったが、出てくる言葉が皆印象深いものばかり。橋口さん自身セクシュアリティで悩む人だからこそ言葉の1つ1つに心が動かされた。2021/01/02
H_hipo
1
Kindleアプリで読了。高校生から大学なりたての行き場のない憤りや若さが輝いてる素晴らしい作品だった。渚のシンドバッドもハッシュ!でもそうだけれど、サバ。っとした不思議な魅力のある女性が出てくるのもいいなあと思う。2016/04/07
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