内容説明
薄暗い家の居間で、薬を打たれ体を固定された男が、ゆっくりと血を抜かれている。帰宅した家の主ダイスは、蒼白な顔となった男の髪にやさしくブラシをあて、用意したスーツを着せ、レクイエムを流しながら、死にゆく者にうっとりと目を向けて食事を始めた…。保険会社勤務の平凡な男ダイスは、次々と男を拉致、殺害し、死体を切り刻んでいく…。小さな町で相次ぐ謎の失踪事件の調査依頼に対して、元FBI捜査官ベッカーは、犯人の意識に入り込む独特の捜査方法で事件の深層へと向かう。傑作サイコ・ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JACK
22
○ ダイスは男を監禁し、薬で麻痺させて血を抜く。被害者は自分の血で瓶がいっぱいになるのを見ながら死ぬ。元FBI捜査官ベッカーが捜査協力に駆り出されるが、彼は犯人の意識に入り込む捜査手法で事件を解決してきた伝説の男だった…。サイコな犯人とサイコな捜査官の対決。ベッカーの独白「彼らはどのように死んだのだ?じわじわとか?もちろんそうだ、じわじわと」や、犯人についての比喩「配線のもつれがあるのだ。頭の回路に永遠の故障がある」が印象的。93年発行で絶版のシリーズ第一作。20年ぶりの再読。まだベッカーの魅力が弱い。2016/07/14
psdstar
1
つまらなくはなかったけど、面白くもなかった。途中、犯行がばれたあたりで盛り上がりつつ、盛り上がりきれないところが残念。クリミナルマインドっぽい小説が読みたいならいいのかも。2012/06/18
緋色
0
PRAYER FOR THE DEAD
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