内容説明
フランス人夫妻ディディエとベアトリスは、夫婦の愛を確認するためにインドへ旅立った。船上でディディエは車椅子にのる作家志望の男フランツと知り合い、その夜からフランツは妻レベッカとのグロテスクな恋物語を語りはじめる。パリでの運命的な出会い、情熱に身を任せたセックスの日々、そして倦怠から入っていった倒錯の世界。背徳の匂いを嫌悪しつつも、ディディエは二人のエロスの世界に次第に引き込まれていく…。ロマン・ポランスキー監督による、モラルを超えた濃密な愛の世界を描く衝撃映画の原作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hikarunoir
1
二人でいることの地獄が描かれる。誰かを愛してるつもりなら、ここまで行ってみろ。
つちのこ
0
ロマン・ポランスキー監督によって同名映画が公開されているが、見逃してしまった。倒錯のエロティシズムを描いた数少ないフランス文学だと思うが、その結末が悲劇的だからこそ、そこには崇高な極限ともいえる愛のカタチが見えてくる。1993/02/14
