内容説明
6月末のボストン。当地にある総合メディア・グループの経営最高責任者マーク・ボールドウィンのオフィスに、ビリー・ダヴェスという地方検事が訪ねて来た。二人は20数年前の知り合い。このタヴェスが意外な話を切り出した。妻子を殺された報復に犯行者をショット・ガンで撃ち殺したTVリポーターがいる。その男が法廷でタヴェスやその仲間のスキャンダルを洗いざらい喋るというのだ。タヴェスは地方検事選挙を控えたおり、暴露が実行されたら再選は不可能だ。一方、ボールドウィンにも弱みがあった。タヴェスはそこを衝き、ボールドウィンを隠蔽工作に巻き込みに来たのだった。雑誌記者、秘書、弁護士…権謀術数の徒がくり拡げる虚々実々のかけひき。