内容説明
エジソンと争い、交流送電を発明した今世紀最大の天才科学者、ニコラ・テスラ。彼は1922年春「テスラ・トリニティ」と自ら名付けた装置のモデルを完成し、それを3つに分割し、世界の3カ所に隠して死んでいった。そして60年が経ったある日―アラスカ米軍基地のレーダーがすべてブラックアウトするという異常事態が発生。専門家はソ連のバルト海沿岸で実行されたある実験のためだと推測。またテスラの故国ユーゴスラビアでも巨大な装置を使った謎の実験が進んでいることが判明。イギリス情報部のロイド大尉は、テスラ物理学を利用した「電磁バリア」の開発が行われていることを知る。その機構を説明するモデル「テスラ・トリニティ」をめぐって、米・ソ・英が三つ巴の争奪を開始した。テスラが遺した3つのモデルははたしてどこにあるのか?