扶桑社ミステリー<br> 雷鳴の館

扶桑社ミステリー
雷鳴の館

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  • サイズ 文庫判/ページ数 502p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784594005092
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

スーザンは見知らぬ病院のベッドで目覚めた。医者が言うには、彼女は休暇中に交通事故に遇い、このオレゴン州の田舎の病院に運びこまれ、三週間も意識を失っていたのだという―。しかし、彼女にはそんな記憶はなかった。と同時にこれまで自分がたずさわっていた仕事の内容、同僚の名前が思い出せない。なぜか彼女には、そこだけ記憶がないのだ。そして、彼女は病院の中で信じられないものを見た。大学時代にボーイフレンドを殺した男たちが、当時の若い姿のまま患者として入院しているのだ。その上死んだはずの男たちまでがスーザンの目の前に現れた。これは狂気か?幻覚か?その後もぞくぞくと怪異現象は起こる。そしてスーザンが最後に発見したのは信じられないような事実だった。人気沸騰の鬼才クーンツが放つ、異色の大型ロマンス&サスペンス・ホラー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

47
(脳の機能不全による視覚的・触覚的刺激の錯覚。ごくごく小さな脳内出血。もしくは砂粒大の凝血塊。でなければ脳の障害。でなければーー)。一部の記憶を失い病院で目覚めた物理学者。少しずつ思い出していくなか、大学時代の彼氏を殺害した男達が当時の姿のままで、近付いて来て・・・。スーザンがガッツのある理性的な女性で読んでて頼もしいので(わりと和むシーンもあって)、度重なる危機に弱る姿にはこちらも不安が倍になる。中盤のスーザンと同じ考えには行き着いてたが、あそこまでとは思わんわ。いや、ジャンル変わり過ぎだろ!!?2025/03/31

散文の詞

32
どこか陰謀めいた雰囲気がたまらないサスペンス・ホラーで、前半から、中盤にかけての面白さは、群を抜いてます。 ところが、後半に入ると、いままでの出来事に対して合理的解釈がなされ、そこから急に現実に引き戻されたような感じで、辻褄合わせに終止している感じで、面白くなくなります。まあ、曖昧に終わるよりはいいのですが、全てがわかってしまうとこうも面白くないものなんですかね。 2019/10/30

ホレイシア

15
大好きな病院もの、かつ記憶喪失もの(笑)。ある日、目覚めたら22日間昏睡状態にあったと告げられて、徐々に思い出してはくるのだが、今度は幻覚を見始める。自分自身を信じられない状況の中で、主人公はとてつもない精神面の強さを見せ、真相に迫っていく。スーザンの強さは理想的だが、残念ながら私は持ち合わせていない。こんな冷静さと頭脳を持っていたら最高だろうが、危ない目には遭いたくないので、やはり凡庸なのが一番である。2009/06/06

虎師匠

12
再読。見知らぬ街に前後の記憶を失い、負傷して入院したヒロインが、死んだ筈の過去の亡霊や失われた記憶の混濁と戦いながら真実に挑むサスペンススリラー。多才多産で知られる作者の初期の作品であり、それ故に文学的高みにはない徹底的にヒロイン(引いては読者を)怖がらせてやろう、面白がらせてやろうと言う気迫に満ちており、まさに手に汗握る展開の連続。終盤明らかになる真相はかなり、と言うか相当突拍子もないけれど、この荒唐無稽な物語の結末には相応しいと思う。(コメ欄にてネタバレ感想2013/10/09

Ribes triste

11
交通事故後に病院で目覚めたスーザンには記憶が無い。記憶を取り戻すうちに、病院内で13年前に恋人を殺した犯人たちに遭遇するのだった。B級感満載の物語でした。てっきりホラーだと思って読んでいたら、大どんでん返しでまさかの展開。完全に騙されました。ハマれるかハマれないかは意見が別れると思いますが、良くも悪くもビックリする1冊でした。2016/04/19

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