内容説明
マイアミシティ、六月。前作『マイアミ・ポリス』の事件から半年、やもめ暮らしのホウクだったが、別れた母親がおしつけて来た娘たちとの共同生活もほぼ順調。まずは平和な毎日だ。ところが、ある朝、ホウクは八時半になっても出勤しないで、一日中、椅子に座って壁を見つめたっきり。なんとホウクは「燃え尽き症候群」になってしまったのだ。同僚の手配で、ホウクは三十日の無給休暇をとり、アパートの管理人をしてリハビリに努めるここととなった。さて一方、ウエスト・パームビーチで悠々自適の生活を営むスタンリー老人。ところがひょんなことから拘置所へ。なかで知り合った札付きの悪党に、ずるずると悪事の片棒を担がされる羽目に―。エルモア・レナードら小説の名手が激賞する、知られざる巨匠ウィルフォードによる、ユーモア警察&犯罪物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
woo
7
一緒に買った第2作が見つからないのでこちらを先に^^;;相変わらずのオトボケと言うか等身大のデカ物で結構好きかも♪2017/10/26
J.T.
6
書き手と主人公の距離感がいい。近所に住んでいたらたまに軽口を叩くような、そんな近からず遠からずの距離感が。少し前のノアール小説だけれど退屈することもなく、一気に読んだ。面白かった。2017/06/26
a.k.a.Jay-V
1
ポップさではレナード以上、ウイットさではハイムズ未満みたいで、面白かった!B 面のマイアミバイスと言うか裏マイアミバイス。2019/08/04
go
1
この作者の本は初めて読んだが、予想外の方向に話が進んでいき、しかしとても均整が取れていて只者ではないと感じた。今日までその名前は知らなかった。しかし、絶対にもっと有名になるべきだと思う。古本で安く買ったけど、新装版とか出してキャンペーンしてほしいな。「拾った女」は結構話題になったらしいし。2019/02/23