内容説明
ロサンゼルス・ベイ・シティーズ・ホスピタル救急医ジョーダン・マークスは次から次へと運び込まれくる患者たちが一様に不思議な症状を訴えていることに疑問を持つた。眼、耳、鼻と次々に出血し、ついには脳内出血で死に至るのだ。おびただしい数の人間が同じ症状を訴えて病院を訪れた。時を同じくして起こる連続殺人事件。被害者は皆、頭を針で一突きされていた。そして、どの死体にも鼻出血の跡が…。連続殺人と鼻出血。医師としての責務が、はたまた生来の好奇心の成せる業か…。この二つの因果関係を解明すべく、ドクター・ジョーダン・マークスの身命をも投げ打った、決死の活躍が始まった。そして、自らも血まれになりながら突き止めたものは、人間の理性をはるかに超えた事実であった。