扶桑社ミステリー<br> バックマン・ブックス〈2〉ハイスクール・パニック

扶桑社ミステリー
バックマン・ブックス〈2〉ハイスクール・パニック

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  • サイズ 文庫判/ページ数 303p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784594003654
  • NDC分類 933

内容説明

〈二年前のことだ。そのころから、ぼくのあたまはおかしくなり始めた―〉ぼくの名前はチャーリー・デッカー。プレイサーヴィル・ハイスクールの最上級生だ。ぼくは、代数のアンダーウッド先生と、歴史のヴァンス先生を父のピストルで射殺した。あっという間のできごとだった。しかし、だれもいまおこっていることを信じられない。警官隊がやってきてぼくたちを遠巻きに包囲している。ぼくとクラスメートたちは日常世界から切り離された世界に漂いだした。まるで白日夢のような、しかし緊迫した時間がながれていく。五月のある晴れた一日、教室で一体なにがおこったのか?モダンホラーの巨匠スティーヴン・キングが高校生の不安定な心の世界を、同世代の視点からあざやかに描いた、異色の青春サスペンス小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

102
高校生による銃立て籠もり事件がテーマと書くと密室での殺戮ショーを想起するだろうが、実は全く違う。とにかく色んな読み方の出来る小説だ。読了後私はスクールカーストの変転を扱った特異な小説と想起した。更には鬱屈した高校生の反逆の物語、スクールカーストが無残にも崩れ去る物語、犯人に同調する集団意識の変転の恐ろしさを描いた物語、そのどれもが当て嵌まり、どれもが正解だろう。多発する銃立て籠もり事件に配慮して作者自らが発禁本にしたのだが、その気持ちは解るものの、ぜひとも読んでほしい作品でもある。何とも悩ましい作品だ。2017/05/04

さといも

17
再読。キングの初期作。子どもから大人になるその1番自分でも分からない苦しみを描いています。タイトルからみると学校での殺戮の話と思えますがそうではないです。誰も死にませんとは言えませんが。今年最後にこの作品。自分に拍手です。2017/12/31

**くま**

15
キングが高校生のとき(!)書いた作品。高校生の主人公は教師2名を銃殺、そのままクラスメート全員を人質にして立てこもる。あまりに非日常な状況にかえって生徒達は普段より素直な気持ちで話し合いを始め・・・。まったくショッキングな作品ですね! なんと模倣犯が相次いで現在は絶版になっているとか。幻の作品。私の場合は仕事で10代の子達とずっと接しているので、こういう10代の暴走がすごくよくわかる!気持ちと、うんざり!もう嫌だ!って気持ちと両方あって悩む。とりあえず教師への暴言・暴力はいかん! あとテッド可哀想(笑)。2014/08/03

ぎん

12
再読。月イチキング作品。いよいよリチャード・バックマン名義の作品の登場。色々と曰く付きの作品だけど、これが18歳の作った作品とは思えない出来。ラストはもう少し分かりやすくてもいいと思うが、そういったマイナス要素を差し引いても面白い。2015/04/13

りず

11
高校生の青臭い狂気がジワジワと育っていく様子がまざまざと描かれていて、思っていた作品と違った!笑。銃乱射事件の描写もリアルだったし、極限状態だからこそのクラスメイトの一体感も気持ち悪かったよ…。青春もの…青春……うーん。2020/05/03

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