内容説明
陸軍軍曹マーク・スティッツァーはアリゾナ州の砂漠で戦闘訓練に参加しているとき、コヨーテの穴の中で、トラックにおしつぶされた。かろうじて脱出したものの、彼は精神に異常をきたしていた。数年後―。ニューヨーク州北部の陸軍病院に収容されていたスティッツァーは突如脱走した。彼に与えられていた任務の引き金が引かれたのだ。スティッツァーはニューヨークをモスクワと思い込み単身でこの巨大都市を破壊しようとしているのだ!陸軍の特殊部隊の精鋭だったスティッツァーを阻止できるものはだれひとりとしていない。市警察、陸軍、FBIはスティッツァーを必死になって捜索している。マークの甥のカールは叔父を救い、またニューヨークを破滅から救おうとするのだが―。新鋭D・ウィルツがニューヨークを舞台に描く会心のアクション&サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JACK
29
◎ マーク・スティッツァー軍曹は陸軍特殊部隊のエリート。しかし、砂漠での戦闘訓練で事故にあった彼は精神に異常をきたして隔離病棟に収容されてしまう。5年間病院に収容されていた彼は、ある新聞の記事をきっかけに脱走し、たった一人で砂漠での戦闘訓練の続きを始める。その訓練の仮想攻撃目標はニューヨークの壊滅だった。狂った殺しのプロが大都会を恐怖のどん底に突き落とすサスペンス。実際に特殊部隊の兵士が暴れだしたらどう対処するべきなのか考えてしまいます。筆者のデヴィッド・ウィルツはサイコな人物の描写が上手いですね。2017/05/18