グリッドロック経済―多すぎる所有権が市場をつぶす

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グリッドロック経済―多すぎる所有権が市場をつぶす

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  • サイズ 46判/ページ数 396p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750515632
  • NDC分類 331
  • Cコード C0030

出版社内容情報

自由市場と私的所有のパラドックスを明らかにし、経済理解の新しい地平を切り開く、革新的経済論!



ローレンス・レッシグ 絶賛!!

「マイケル・ヘラーの明解で美しく構築された分析は、圧倒的な説得力を持ち、重要な政策領域での議論を根本的に変えるだろう。

ある分野の方向性を変える本はとても少ない。まして多くの分野の方向性を変える本はほとんどない。本書はその「ほとんどない」区分に入る。

パラダイムが変わる。それも多くのパラダイムが。」





過剰な所有権のぶつかり合いは、経済の渋滞(グリッドロック)を招き、イノベーションを停滞させる!?

「私有権は通常は富を生む。しかし、あまりに多い所有権は逆効果をもたらす。グリッドロックを生むのだ。グリッドロックは自由市場のパラドックスだ。あまりに多くの人が、ある一つのものの断片を所有している場合、協力関係は決裂し、富は消え去り、みんなが損失を蒙る。(……)このような細分化の類型を説明するために、「アンチコモンズの悲劇」という新語を私は作った。この言葉は、多すぎる人が互いに希少な資源を生み出したり利用したりするのを妨げている状態すべてを指す。(……)所有者が多すぎると、それぞれ互いに妨害し合って、市場は麻痺してしまう。うまく機能する私有財産とは、使いすぎと不十分な使用の両極端のあいだの絶妙な均衡にある」(本書より)

マイケル・ヘラー[マイケル ヘラー]
著・文・その他

山形 浩生[ヤマガタ ヒロオ]
翻訳

森本 正史[モリモト マサフミ]
翻訳

内容説明

自由市場と私的所有のパラドックスを明らかにし、経済理解の新しい地平を切り開く、革新的経済論!

目次

第1章 アンチコモンズの悲劇
第2章 用語集にようこそ
第3章 治療法はどこに?
第4章 これでもう聞こえない
第5章 ブロックパーティー、シェアチョッパー、バナナリパブリック
第6章 モスクワの空っぽの店頭
第7章 世界は私の牡蛎
第8章 解決ツールキット

著者等紹介

ヘラー,マイケル[ヘラー,マイケル] [Heller,Michael]
コロンビア大学ロースクールのローレンス・A・ウィーン不動産法担当教授であり、同校の知的生活担当副学長も務めた。アメリカの財産問題に関する主導的な権威の一人。ニューヨークとロサンゼルスで生活

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。開発援助関連調査に従事するかたわら、科学、文化、経済からコンピュータまで広範な分野での翻訳、執筆活動を行う

森本正史[モリモトマサフミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

53
「Common vs. Non-common」と、「Private vs. Public」の2つの軸。権利と欲が曇らせるGood Will。BANANA repubulicがヒトの心の綾であり、NIMBYが世界的な現実。法規制が妥協点への近道なれど、最適解かどうかは別問題。結局、”行司”の匙加減という消去法。一方、本著記載事例の行司であるNYCやUN。仕切り結果だけを見て責めるのも酷。リバタリアニズムも、ある意味選択肢として案件ベースで検討、というあまりにもグレーなHowへの回答しか頭に浮かばない。2019/09/03

p31xxx

8
私有権を細切れに認めることができてしまうために、その財が生み出す利益のポテンシャルをまったく活かせないことがある。米国の周波数帯はFCCの地理的な割り当てなどオークション規定のいかんによって、国庫に入る歳入と、アメリカ経済全体への利益と、トレードオフの状況があり、原著年2008年当時は現状は米国の無線回線は日本など他国に比べ高コスト。多くの特許がからむことが、有効ではあっても非常に高額な治療薬を生み出してしまっている原因。所有のグリッドを地道にほぐす必要がある。2023/01/22

人生ゴルディアス

5
新刊台にあったが、原著は10年前。この手の表紙デザイン時折見かけるが『ビッグの終焉』『プラットフォームの経済学』等、出版社バラバラなのに内容の系統が似ているので、売れたやつのデザイン後追いなんかな。本書はてっきり「コモンズの悲劇」かと思ったら逆の「アンチコモンズの悲劇」の話だった。過少利用の悲劇! 狭小建物が林立する不動産の話なんかすごくわかりやすい。規制の産物バナナリパブリックや、泥棒男爵の話など。確かに過少利用の観点の本って見たことなかった。古いのに翻訳された理由がわかりました。追補版とかでないかな。2019/01/15

みき

4
なかなか参考になった。 本書の著者は米国の不動産法の教授さんらしいのですが所有権が多すぎることが非効率的な経済活動を生み出す一因になっていることを幾つかの例をもって明らかにしています。 日本の家屋の平均的な大きさは第二次大戦前はアメリカよりも大きかったそうですよ。 いまは圧倒的にアメリカの方が大きいですが、これもグリッドロックが遠因のようです。 広い意味でゲーム理論の本。2020/10/05

Go Extreme

1
アンチコモンズの悲劇:命を救う薬のグリッドロック 歴史と文化 芸術 コモンズとアンチコモンズ 裏側 用語集にようこそ:集団財産の仕組み 対称性 治療法はどこに:医薬品研究 共有から訴訟へ 過渡期か悲劇か たくさんの解決法 これでもう聞こえない:過少利用の側面  ブロックパーティー、シェアチョッパー、バナナリパブリック:バナナリパブリック モスクワの空っぽの店頭:アンチコモンズの発見 アンチコモンズから私有へ 世界は私の牡蛎:古代ローマの強欲と貪欲 牡蠣とアンチコモンズ 解決ツールキット:特定と命名 ほぐす2018/10/26

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