内容説明
西暦2025年。世界は環境汚染に苦しみ、荒廃していた。都市には失業者があふれていた。彼らの娯楽はテレビの残酷なゲーム番組だけ。ベン・リチャーズが出場したのは『ラニング・マン』―逃げ切れば10億ドルの賞金、つかまれば殺されるという文字通りのデスレースだった。全米の視聴者を敵にまわして逃げるリチャーズがいだく逆転の秘策とは?鋼鉄の男シュワルツェネッガー主演で話題を呼ぶデッドテック感覚の近未来SF超大作映画の原作がこれだ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井戸端アンジェリか
20
設定が2025年ですか、もうすぐじゃないか!なんて驚いたふうを装いながら、2001年に宇宙へ旅は出来たか?と捻くる。このままアノお方が大統領を続けていたとしてもあり得ないと思う多分。 しかし、面白かった。死をかけた追いかけっこはワクワクする。ハッピーエンドは最初から期待していないけど、そりゃないよキング先生と呟きたくなる意地悪が好き。それにしてもブレードランナーとバトルランナーとルームランナーはややこしい。2017/02/20
散文の詞
13
近未来、「ランニングマン」というテレビ番組が全米で放送されていた。逃げ切れば賞金。捕まれば死という番組である。スピード感あふれる展開、すべて切り落とされたような思い切りの良さ、全編にキング節が溢れている。 カウントダウンしたかったせいか、中だるみしている部分もあるが、それでも、面白い。 モダンホラーといえばキングと言われるが、ナチュラルなホラー以外にも、SFも結構書いている。しかもそれが面白い。 2019/07/08
えか
7
例えば、TV『逃走中』のハンターが実際に逃走者を捕まえるにあたって生死を問わないとする。しかも視聴者がスマホで逃走者を密告でき、更に賞金まで貰える。 この密告者の誘惑に自分は勝てるだろうか。僕には殆ど自信がない。 しかしこの小説の主人公が出会う市井の人々は例外なく善人である。それもあってか逃走劇はヒッチコックの『三十九夜』『逃走迷路』そっくりです。後半人質をとってからは『ガントレット』になります。 この辺の映像的な所も、彼の決して易しくはない文章を読み易くしている所なのかも知れません。
readtuktuk
6
もう何十回目かの再読。いま読んでもくるなあ。ラストは911を予知してたかのような。2015/12/13
Sumiyuki
5
うむ。予想もしない着地で満足。章のナンバリングがカウントダウン式だったので、後半の展開により拍車がかかった。1982年時に著者が想像した2025年よりも、現在はだいぶマシな世界。唯一負けている点は空飛ぶ車の実用化かな。2025/01/27