出版社内容情報
重要施設に侵入したり必要な情報を手に入れたりするのにコンピュータではなく人間をハックするのが「ヒューマン・ハッキング」だ。適切な演出のもとで関係者に接近、瞬時に相手と関係を構築し、影響を与えて、相手に欲しいものを差し出させるのだ。政府機関や大企業に侵入試験や検定などを提供してきたセキュリティのエキスパートが、自他の善良な目的のために用いることを条件に、この超強力の技法を体系化して伝授。悪用厳禁!
内容説明
高度なハッキング技術ではなく、電話や訪問といった対人的なアプローチによって、政府や企業の重要施設やサーバーに侵入する―そんな「ヒューマン・ハッキング」のエキスパートである著者が、長年培ってきた人心掌握の極意を体系化して明かす!適切な「背景設定」に時間をかけ、相手の感情を理解し、電話や会話で他人と「ラポート(協調関係)」を築き、相手に影響を与えて、自分の望むものを向こうから差し出させる。このあまりに強力な技法は邪悪な目的にも用いることができるため、本書の読者には、それを人生のポジティブな目的のためにのみ用いることを約束してもらう必要がある!
目次
はじめに いま手にするスーパーパワー
1 まず自分のことを知ろう―自分と「関心相手」とのかかわりをもっと意識する
2 必要な役柄を演じる―人とのやりとりを成功させる状況や「背景設定」を生み出す
3 アプローチを成功させる―どんな相手とでも即座にラポートを築く
4 影響力を手にする―何気なく相手に同調をうながし、行動させることで、望みを果たす
5 相手を話したい気分にさせる―心を開かせ、頼まなくても望みの情報を得る
6 邪悪な心理操作を阻止する―心理操作の仕組みを理解、認識することで、悪党から身を守る
7 体に語らせる―ことばを超えることで関係を改善する
8 見せ方に磨きをかける―会話の精度を上げ、相手とのやりとりを「本物らしく」する
まとめ テクニックを総動員する―事前に計画して重要な会話を成功させる
著者等紹介
ハドナジー,クリストファー[ハドナジー,クリストファー] [Hadnagy,Christopher]
国際的なセキュリティ専門家。ソーシャル・エンジニア社CEO。ソーシャル・エンジニアリングについて、米国国防総省、軍、警察、民間企業向けに講演活動を行ったり、訓練・検定を提供したりしている。またアメリカ国家安全保障局指定の「サイバーオペレーションにおけるアカデミック・エクセレンスセンター」の一つであるアリゾナ大学で教鞭をとってもいる。各人が自分の目標を達成するための能力開発に注目した「ヒューマン・ハッキング・カンファレンス」を主宰。『ソーシャル・エンジニアリング』など、セキュリティ専門家のための著書が4冊ある。また、子供の性的虐待と戦う非営利団体イノセント・ライブズ財団の設立者、理事でもある
依田卓巳[ヨダタクミ]
1962年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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