内容説明
ケルト文化には石と青銅の遺物が多く残されています。広くヨーロッパ全土に力を及ぼしながらも、ローマ帝国に吸収されてしまったのは、文字に頼らない文化だったからともいわれています。現在アイルランドなどで伝えられるこのフィンの物語は『フィアンナ』という叙事詩風物語集の中のひとつで、ヨーロッパの中世英雄伝承に大きな影響をあたえたと考えられています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
97
ケルトの昔話（神話）を宇野亜喜良さんの絵と舟崎克彦さんの文章で楽しませてくれます。動物になったものとの異種混交という物語は日本でも結構昔話にあります。各ページにもとになった絵や写真がありそれが結構面白い効果をあげている感じがします。宇野さんの絵はいいですね。2017/06/17
ベル@bell-zou
20
美しい青年騎士、フィンの物語。フィンと妖精サヴァの息子オシーン(小鹿の意)へと神話は継がれていく。魅惑的な美しい騎士たちの絵に写真のコラージュが神話でありながらモダンな印象。巻末「日本神話の特徴」の方が興味深い。日本のアマテラスは他の神話の神々に比べても大変優しく相当酷いことも許そうとするが、その情け深さ故に誰かが殺されることだけは我慢ならなかった。その点で日本の神話は珍しい特徴を持っている、とのこと。【宇野亜喜良:絵/舟崎克彦:文◆絵本画像⇒https://goo.gl/images/3RDVLN】 2018/12/13
魚京童！
7
なぜ最後の解説がアマテラスなのだろうか。2020/06/28
ochatomo
5
騎士団長フィンと妖精サヴァの出会いと別れ 宇野亜喜良さんの絵をメインに写真コラージュのあしらいで躍動感 8冊通じての袖の推薦文は、「神話は古くさい、むかし話ではありません。人々の心の羅針盤として、世界各地で大切にうけつがれてきたのです。宇宙創世、国造り、人造り……。夢とロマン豊かな神話世界を手にとることで、古代から現代に続く人間の心の営みに思いをはせてみませんか。」 1997刊2019/01/06
マツユキ
5
図書館で見つけた世界の神話絵本シリーズ。宇野亜喜良による、美しい絵で、さすがフィン様。お話は物足りなく感じましたが、解説では別の神話に触れられ、色々、比較するのも面白そう。2018/11/25
