内容説明
子どものいないおじいさんとおばあさんの前に、1わのカモがあらわれた。そのカモは、きんいろのくちばしに、ぎんいろのあしをした、かわいいカモだった。ふたりは、じぶんたちの子どもにしようとかわいがった。カモは、うつくしいむすめに変身して、料理やへやのかたづけをしてくれたのだが…。心やさしい月とそれにこたえて努力する老夫婦のすがたを語る、ブルガリア民話。5歳から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
16
今まで読んだ民話にない不思議なお話でした。 子どものいない夫婦の祈りで現れたのは、金色のくちばしと銀色の足を持った1羽のかも。 そのかもが、夫婦の留守中に娘の姿になって、家の事をしてくれていました。 つるの恩返しを連想させたり、なぜか天岩戸の光景を思い起こしたり、変わったお話の中に色々な要素を読み取りました。 ブルガリアの民話です。 タイトルにあるように、月が重要な主役ですが、読まないと解らないですね。2018/03/01
mntmt
16
ブルガリアの民話。南塚直子さんの絵がおはじきのように、可愛らしかった。この絵本は、<世界みんわ絵本>シリーズの一冊。監修は、木下順二・松谷みよ子。他のも読んでみようかな。2015/10/17
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
ブルガリアの民話。子どものいないおじいさんとおばあさん。1羽のカモを助けます。留守の間に娘になり、カモに戻したくないおじいさんとおばあさんは、翼を焼いてしまいます。ところが娘はカモではなくお月さまだったのです。空に戻れず暗闇になった夜空に月は帰ることができるでしょうか?2019/03/24
浅葱@
7
月が好き。つばさも好き。で、図書館で見つけた絵本。月に翼があって鴨になり子どものいない老夫婦の下にやってくるというブルガリア民話。心優しい娘とそれに懸命に応える老夫婦。最後は本当に明るい月夜で閉じます。八百板さんのあとがきにある「月」の意味がまた素敵でした。2012/05/08
チャタママ
3
日本でいう鶴の恩返しのような絵本。北欧で伝えられるお話。鴨を拾ったおじいさんが持ち帰り、大切に育てていると、出掛けている間に、ご飯の仕度や服の仕立てまでしてくれている。それが鴨のお陰だったという。似たようなお話はロシアやウクライナでもあるらしい。2022/12/14




