内容説明
昔むかし、ずっとむかし、小さい王国がありました。その王国には王さまと女王さまがいて、子どもがひとり、フランツ王子がいました。両親の不和にはさまれて、こまってしまう子どもの立場を昔話のスタイルで描いたネストリンガー異色のメルヘン・ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
航輝
2
図書館本 王子の冒険から色んな登場人物達の色んなエピソードが出てきてそれぞれ面白かった 最後はファンタジーで終わるけど、全く予想できない展開が続いて頁がサクサク進む 読みやすい物語 2023/01/08
timeturner
2
すごくユニーク。ほのぼのメルヘンかと思ったらまるで違った。設定や登場人物は昔ながらのお伽噺なのに、語られていることは現代社会で生きていく子どもたちが直面する問題ばかり。ピリッと皮肉のきいたユーモアのおかげで暗くはない。2015/06/12
メイロング
0
物語がうまいのはよくわかるんだけど、透けて見えるテーマは好き嫌いわかれる。でも少年がお姉さんのスカートの中に隠れるってのはドキドキしていいと思います。なにか別の本のスピンオフなのか、独立しているなら投げっぱなしなオチに見える。挿絵がいいよね、というのを一読者がいうならいいけど、ドイツやオーストリアの書評がいっちゃうのはどうなの?2015/08/16
必殺!パート仕事人
0
印象的な挿絵でした。実はこの一連の絵が最初にあって、それにインスピレーションを受けてネストリンガーがストーリーを作ったそうです。訳者あとがきによると、親の愛情過多問題に言及されているとか。これは30年以上前の出版ですが、今と変わりないテーマであるだけに「あ、この路線の話なのね」と単純にスルーしていました。2024/05/19
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- 和書
- 日本宗教史論集 〈上巻〉