内容説明
この物語がはじまる1908年、主人公のアニーは6歳半。この時代、農場の生活は、だれにとっても苦しい仕事を意味していました。けれども、農場で育ったアニーは、農場の生活が大すきで、それ以外の生活など考えたこともありません。アニーは、両親が、農場を売り町にひっこす、と話しているのを聞いて、自分の耳を疑いました。町へひっこしてから、家族はなにをして暮らしていくのだろう?アニーは、きいてみたかったのですが、どうしても口にだすことができず、小さな胸を痛めます。……幼い少女の感性をとおして、大自然と人間の営み、家族のきずなを、あたたかく、ユーモアいっぱいに描く大河小説、第2部。