目次
帽子とヘアスタイル
ヘアスタイルの歴史
新しいヘアスタイル
かつらのいろいろ
さまざまなかざりつけ
宗教と儀式
天候から身を守る
英雄のヘルメット
スカーフとターバン
背の高い帽子
平らな帽子
奇抜なデザイン
帽子と髪に関する技術
著者等紹介
徳井淑子[トクイヨシコ]
1984年、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程満期退学。放送大学助教授、お茶の水女子大学大学院教授を経て、お茶の水女子大学名誉教授。専攻は西洋服飾・文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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むぎじる
43
髪型は自己を主張したり、職業を表したり、さまざまな意味を持っていたことを知った。江戸時代の日本の女性たちは、結婚前と結婚後の髪の結い方も違っていたし、髪を見ればその人の立場もおおよそ把握できて、便利な世の中だったんだな。修道士が、頭のてっぺんを剃ってまわりに髪を残していたのは(フランシスコ=ザビエルのような)、キリストが十字架にかけられた時につけさせられた「いばらの冠」を表している・・・初めて知った!2016/02/27
魚京童!
14
見せることが苦手だから。2016/10/05
遠い日
5
ビジュアルでわかる世界ファッションの歴史シリーズ。人々がいつの時代も求め続けてきた美の変化を、この巻では「帽子とヘアスタイル」から見ていく。ファッションでもあり、権力や立場の象徴でもあった帽子の変遷はその形の奇抜さにまず惹き付けられる。流行や宗教性も表すものだ。人とは異なる表現を求めて移り変わってきたその「美」。「美」と感じる心も変わってきたことが興味深い。2014/11/22
るるぴん
3
思いの外薄くて子供の絵本のよう。帽子とヘアスタイルはどんな装飾品よりもそのときの流行をうつしだし、身につける人の社会的立場や、信じている宗教までをも表す。保護したり温めたりするだけでなく、地位をしめす役割もある。ぱっと見て目に入るのは頭だからかな。古代エジプトの官職者は短髪にカツラ。中世も服装に合わせたカツラと帽子多用。貧乏人は髪を売りお金に。ツィギーやシャネルの時代、大きな価値観の変化を世に与えて以降、髪や帽子は自己表現手段としての役割を持ち始めた。せっかくなので他のシリーズも読もうかと思う2022/11/27
しろのあ
3
ギリシア人女性のあの髪型。すでにコテでカールさせていたというからオドロキ!奴隷は女でも髪を切らなくてはならず、手の込んだヘアスタイルは身分の高さを表していたとな。歴史的にぼうしとヘアスタイルは特に権力をあらわすものだったようですね。2015/02/13